無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ねぇ、ごっち時は流れ時代は変わっても。

きっと二階堂たちは…



戸「北山、ホッペに墨がついてるよ､ｸｽｯ」

北「えっ、どこどこ？」

ニ「あっ、こら絆果！暁の顔に墨塗っちゃダメだろ」

絆「黒狐になるかなと思ってさ、ｴﾍｯ」

ニ「なるか、もう」

戸「まぁまぁ、子供がやったイタズラなんだし」

絆「だって母さんだって安井ちゃんを緑にしちゃったじゃん」

北「えっ？そうなのか」

ニ「あはっ、あはは」

戸「それじゃ言えないね」

北「ニカの負けぇー」

ニ「ちぇっ」



変わらず仲良くしているんだろうな。

自分もその中へ入りたい、ふとそう思った時ある決心を固める。



千「塚ちゃん本気？」

塚「千賀はどうするの？」

千「えっ」

塚「俺たちの寿命は長い、それに比べ人間は短く」



あげく―

女体化してしまったことにより、更に縮まってしまっているんだ。

なーんてこと、さすがに藤ヶ谷や横尾も言えなかったみたいで。

北山たちは何も知らないまま２年、３年、５年と気がつけば孤児院にはいつも笑い声が響き渡り。



北「なぁ、合同誕生日会をやらね？」

ニ「いいねぇ、ﾆｺｯ」

戸「玲流たちも、もう１５か早いなぁ」



成人するのも、間近となっていた。

妖狐は、発情を迎えたら独りで暮らさなければならない。

それは何故か？母親を雌として見てしまうからだ。

過去に１度、父親から奪ってしまった妖狐がいた子まで作り。

以来、一族の中ではそうする事がしきたりとなっている。

その翌年―



北「蒼空、大丈夫か？」

藤「どうした？ﾊｯ」

北「太輔、これ」

藤「ひろ、今日から蒼空はひろと寝る琉衣は俺と」

北「なんでだわ？」

藤「子は、いつかは親から巣立つ」

北「‥‥っ」

藤「２人にも、その時期が来たってことさ」



数日後、裏稲荷はかつてない程のお祝いムードに溢れていた

待ちに待った日を迎え。