無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

・五関side

今日は、めでたい婚礼の日。



河「ごせ子、準備はできたか？」

五「あと、もうちょっと」



でも、まさか自分たちが嫁に出す側に回るとは。



宮「仕方がないって両親揃って海外にいるんじゃ」

玉「しかしまぁ、よくＯＫしたな」

宮「あそこの家、少し変わってるんだって」

玉「ふーん」

宮「それよりタマ、俺たちもそろそろ ﾆﾔｯ」

玉「まだエッチはしないよ」

宮「タマあぁーっ」

玉「俺は出し惜しみするタイプだからね、ﾆｶｯ」

宮「そんなぁ」



あははっ―



五「よし出来た、けど派手だなぁ ﾊﾊｯ」



自分たちが来れないぶん、衣装に凝っちゃうだなんて。



「北山さんちの健永くんも嫁入りするんでしょ」

「あちらは銀狐だそうだ」

「まぁ、うちは黒だから階級は向こうさんの方が上ね」

「いやいや花嫁は可愛さで勝負だろ」

「えぇーあなた当然うちの子が勝ちよ」



親バカすぎる…



河「うおっ、すっげぇー」

五「ねぇ漣の好みってさ」

玉「初めは宮田を嫁にしようとしたし､ｸｽｯ」

宮「えっ？いい好みしてるじゃん」

玉「どこが、ﾌｯ」



その宮田を玉森は好きなんじゃなかったっけ、ｸｽｯ



河「まっ、ハッシーが父親だしな」

五「でもトッツーは可愛いよ」



どこで間違えたんだか？



玉「それはきっと」

河「んっ？」

玉「傍にいた世話係りの影響じゃないかと思う」

宮「えっ？俺」

五「あぁーなら納得」

河「俺も､ｸｽｯ」

宮「えぇーっ」

一同「あははっ」



そして稲荷神社へと向かい。



藤「おっ、来たか」

河「遅くなって悪い準備に手間取ってしまってよ」

五「うわっ、けっこう集まってるね」

戸「妖狐と人間が交流を図るようになってから最初の婚礼だし」

ニ「興味本意もあるんじゃないかとは思うけど」

橋「んーｼﾞｰｯ…」

北「どうしたんで？」

橋「あれ誰の好み？」

横「漣の花嫁だから漣のでしょ」

橋「金髪頭が？」

一同「‥‥‥」



ともあれ婚礼の儀は、とり行われる事となる。