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千年の花嫁
第3章 妖狐の一族
橋「だっ、ダメだってまだ外は」
と、戻って来たハッシーが焦ったかのように駆け寄って来て閉められてしまう。
戸「どうして?」
橋「いろいろと事情があるんだ、とにかく今はここで大人しくしていて」
戸「じゃ外にいたのは誰なのか教えてくれる?」
橋「黒の五尾の郁人、それから銀の九尾で副長のわったー」
戸「そうじゃなく」
橋「んっ?」
あの郁人って黒狐、確か。
宮「ちーす姫ちゃん元気」
あっ、昨日の赤狐だ。
宮「改めまして自己紹介しまーす」
橋「赤の五尾の宮っち」
宮「宮田俊哉です、ちなみに」
橋「トッツーの世話係り、ちょっとおかしなところがあるけど気にしなくていいよ」
宮「お前に言われたかないわ天然狐」
橋「俺のどこが天然なんだよ」
宮「このあいだ風呂に変な液体を入れてただろ」
橋「あれは人間界でいう…なに‥その…」
戸「入浴剤?」
橋「そう、それ」
宮「甘い味がした」
橋「飲んだわけ?」
宮「ちょっとだけ」
橋「そっちの方が、ぜぇーったい変」
宮「なんで?美味しかったよ ニコッ」
戸「ぷっ、クククッ」
橋「トッツー何が可笑しいの?」
戸「わっ、分からないけど面白い、あははっ」
宮「げっ、姫ちゃんも変だ俺ら気が合いそう アハッ」
橋「よし、ご飯を食べよ」
宮「おう」
まだ、よく状況は飲み込めてないにしろ悪い奴らじゃないみたい。
俺は、ホッとしながらも頭の中でさっき耳にした名前が引っかかっていた。
五関…ごっ‥
が、消えていた記憶が甦った時には俺もあいつと同じ運命を辿る事となる。
戸「ねぇハッシーなぜ妖狐には雌、つまり女はいないの?」
いたら人を拐い、嫁にする必要なんてなくなるのに。
そうなって暫くしてからのこと俺がそれを聞いたのは
すると―
橋「昔はいたらしいよ」
ハッシーの言う昔とは千年以上も前の話し。
橋「詳しいことは長に聞いてみれば分かると思う」
と、戻って来たハッシーが焦ったかのように駆け寄って来て閉められてしまう。
戸「どうして?」
橋「いろいろと事情があるんだ、とにかく今はここで大人しくしていて」
戸「じゃ外にいたのは誰なのか教えてくれる?」
橋「黒の五尾の郁人、それから銀の九尾で副長のわったー」
戸「そうじゃなく」
橋「んっ?」
あの郁人って黒狐、確か。
宮「ちーす姫ちゃん元気」
あっ、昨日の赤狐だ。
宮「改めまして自己紹介しまーす」
橋「赤の五尾の宮っち」
宮「宮田俊哉です、ちなみに」
橋「トッツーの世話係り、ちょっとおかしなところがあるけど気にしなくていいよ」
宮「お前に言われたかないわ天然狐」
橋「俺のどこが天然なんだよ」
宮「このあいだ風呂に変な液体を入れてただろ」
橋「あれは人間界でいう…なに‥その…」
戸「入浴剤?」
橋「そう、それ」
宮「甘い味がした」
橋「飲んだわけ?」
宮「ちょっとだけ」
橋「そっちの方が、ぜぇーったい変」
宮「なんで?美味しかったよ ニコッ」
戸「ぷっ、クククッ」
橋「トッツー何が可笑しいの?」
戸「わっ、分からないけど面白い、あははっ」
宮「げっ、姫ちゃんも変だ俺ら気が合いそう アハッ」
橋「よし、ご飯を食べよ」
宮「おう」
まだ、よく状況は飲み込めてないにしろ悪い奴らじゃないみたい。
俺は、ホッとしながらも頭の中でさっき耳にした名前が引っかかっていた。
五関…ごっ‥
が、消えていた記憶が甦った時には俺もあいつと同じ運命を辿る事となる。
戸「ねぇハッシーなぜ妖狐には雌、つまり女はいないの?」
いたら人を拐い、嫁にする必要なんてなくなるのに。
そうなって暫くしてからのこと俺がそれを聞いたのは
すると―
橋「昔はいたらしいよ」
ハッシーの言う昔とは千年以上も前の話し。
橋「詳しいことは長に聞いてみれば分かると思う」
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