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千年の花嫁

第3章 妖狐の一族

・戸塚side

ここへ来て二晩目の夜。



宮「食った食ったぁ」

戸「ねぇこの食事って誰が作ってるの」

橋「口に合わない」

戸「うぅん、そんな事ない凄く美味しい」

橋「良かった、フフッ」

宮「俺ら赤狐の中で腕に自信のある奴が調理担当でさ」

戸「なるほどね宮田が作ってたわけじゃないんだ」

宮「どういう意味」

戸「いや、どう見ても料理ができそうには見えなかったから」

宮「うわっ、出来るよ俺だって!よしなら明日」

戸「遠慮しとく」

宮「えぇっ、だったら言うな」

橋戸「あはははっ」



俺達は、すっかり打ち解けていた。



宮「お風呂が出来てるぜ姫ちゃん」

戸「その呼び方やめろって何かこそばゆいし」

宮「じゃなんて」

戸「トッツーでいいよ」

宮「OK入っていいよトッツー、なんだったらお背中流しましょうか」

戸「ばぁーか、クスッ」



さーてと湯加減はどうかな。



戸「うっ、わああっ」



が、浴室へ行ったとたん俺は叫んでしまう。

ドタドタドタ!



橋「どうしたのトッツー」

戸「湯、湯が茶色い!?」

宮「ハッシーまた何か入れただろ」

橋「うんチョコお肌にとってもいいって聞いたから」

宮戸「こんなにドロっとしたのに入れるかぁ」

橋「ひえぇーだって郁人がぁ」



ダダダッ!



戸「待てハッシー」

宮「逃がさないぞ」

橋「わわわっ、もうしないしませんからぁ」



ドドドドドッ!



藤「賑やかだなぁ、お前ら クスッ」



と、そこへ。



宮「あ、ガヤさんハッシーを捕まえて」

藤「んっ?」



きっ、金の妖狐!



藤「こう?ヒョイ」

橋「うわわガヤ、放して」



きれぇーっ



藤「お前また何かしでかしただろ」

橋「おっ、俺は喜んで貰おうと」

宮「浴槽をあんなふうにしたら後が大変じゃん誰が掃除すると思ってるんだよ」

橋「うっ、だってー」

藤「みや、今夜中に綺麗にしとけ」

宮「えぇーっ」

藤「じゃないと明日の婚儀が出来なくなってしまう」



えっ、婚儀?



橋「いいのして」

藤「ハッシー腕を見せてみ」

橋「はい」

藤「うん、これなら大丈夫 」

橋「やったぁ」

藤「但し」

橋「ビクッ」



ってか、どうしてハッシーあんなにかしこまっているんだろ?




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