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千年の花嫁

第4章 2つの種族

河「めっちゃ溺愛しているらしいじゃん、クスッ」



うっ、嘘…だ



塚「激しく愛しちゃっているんだって千賀が言ってた」



そんな…



河「五関?」

塚「どうかした」



あいつがここにいる、咄嗟に飛び出そうとしたら。



河「どこへ行く、おい」



ギュッと郁人に抱き止められる。



五「はっ、放せニカに会いに行く」

塚「‥‥っ」

五「二階堂にぃーっ」



が、俺は暴れまくってしまい。



五「あいつが俺と同じ目に、あの九尾に抱かれているだって!あんにゃろう優しい言葉を並べやがって、やってることは同じじゃん」



どうしようもないほど、沸き上がって来る感情を抑えきれず。



河「落ち着け落ち着くんだ五関!」



一瞬たりともいい奴だと思った自分がバカだった、きっと今ごろ泣いているに違いない。



塚「河合、少し眠らせた方が」



傍に行ってやらなければ。



河「そうだな悪いが、まだ会わすわけにはいかないし」



と、とたん痺れるような感覚が身体中を襲ったかと思うと意識が遠のき。



五「郁…人‥なに…を‥」

河「ちょっと力を使わせて貰った」

五「神…通‥り…き‥」

河「あぁ、フッ」

五「くっ、ガクン」



ニ…階‥堂



塚「友達だったんだ」

河「‥‥‥」



あれは、いつだっけか?



ニ「俺さ、ごっちが兄貴だったら超嬉しかったかもしれない」

五「いいのか?そんなことを言って、クスッ」

ニ「いいのいいの」

五「北山が聞いたらショックを受けるよ」

ニ「大丈夫、ミツには女だったら俺の彼女にしてやるって言ってあるし」

五「はっ?クスッ」



人一倍、怖がりで甘えん坊の二階堂。




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