テキストサイズ

千年の花嫁

第4章 2つの種族

・戸塚side

夢の中で、俺は誰かと話しをしていた。



戸「でさぁ、二階堂が」



そいつは、いつも笑顔で俺のことを見つめ。



戸「ったくホントあいつって兄貴っ子だよな」



傍にいてくれ確か名前は…



「トッツー、トッツーったら ニコッ」



そうだ五関、どうして忘れていたんだろ俺たち幼い頃からずっと一緒にいたのに。

そう思った瞬間に目が覚める、窓からは太陽の日射しが差し込み。

思い出した、月が赤くなった最初の晩あいつは忽然と姿を消したんだっけ。

ってことは…



宮「トッツー、おはよ」

戸「あ、うん」

宮「どうかした?」

戸「えっ?うぅん、なんでもない」



だけど、そのときハッシーがいない事に気づき。



戸「ねぇハッシーは?」



気持ちが、そっちの方へ行ってしまってさ。



宮「えっとーガヤさんの所へ行ってる」

戸「ふーん」



つまり妖狐の長に呼ばれたってわけ、そういえば明日がどうとか昨日 言ってたよな。

それ以上は、深く考えず。



宮「ご飯が出来てるよ」

戸「Thank you宮田、ニコッ」



なんにも疑うことなく朝食を済ませ、1時間後。



宮「あのさ」

戸「んっ?」

宮「退屈じゃない?」

戸「まぁ、フッ」

宮「お風呂、沸かしたんだけど入る?」

戸「えっ」

宮「昨日、入ってないし」

戸「そうだね」



言われるがまま。



戸「じゃ、せっかくだから頂くとするよ」

宮「よーく綺麗に洗っておくんだぜ、ニコッ」

戸「はっ?」

宮「なんでもない、ハハッ」

戸「???」



なーんか様子が妙だなとは思いながらも、それ浴室へと向かった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ