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千年の花嫁

第5章 真の伝説とは

橋「良かった、じゃ俺もう1回頑張っちゃおっかな」



教えて、ニカがここにいるってわけ?



戸「うわっ、やだっ」

橋「どうして?トッツーも気持ちよかったでしょ」

戸「あっ、あぁーっ」

橋「今度は、もっと感じさせてあげるから」

戸「やっやっ、んっ」



ヌプッ、ヌチャ!



戸「はっ、ハッシぃーやっ、ああぁーっ」



そうすることが俺達への一番の愛情表現だと、それが妖狐の認識らしいと分かったのは、それから暫くしてからの事だった。

でも、俺らにとっては屈辱でしかなく。



橋「おはよトッツー、ニコッ」

戸「ビクッ」

橋「今日も、いっぱい愛してあげるよ フフッ」



だから、このときの俺には目の前にいるハッシーが。



橋「どうかしたの?」



無邪気な顔した悪魔にしか見えなくて。



橋「何で離れちゃうわけ」

戸「いっ、嫌っ」

橋「トッツー?キョトン」

戸「ビクッ、傍に来ないで」

橋「ねぇ逃げないでよトッツーってばぁ」

戸「やだあぁーっ」



けど、どんなに訴えても。



橋「昨日、あれから郁人が来て教えてくれたんだ嫌だて言っても本当は好きなんだって ニコッ」



グイッ!



戸「やっ、あっあっあっ、ああぁーっ、ハッシー」



ハッシーはちっとも分かってはくれず。



戸「あはっ、あくっ、あぁ、あぁーっ、イッちゃうー」



毎日、何度も抱かれ続け俺は籠の中に閉じこめられたカナリヤにでもなった気分になってしまう。

そして、数日後には涙も枯れ果てたみたいに笑顔をなくしてしまっていたんだ。

そんな俺の姿に、当のハッシーが1番心を痛めていただなんて気づくはずもなく。




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