千年の花嫁
第2章 甦った伝説
北「お前はいいよな親父はあまり煩く言わなくてよ」
ニ「あの人は仕事一筋だし何かといえば家族の為とか言っちゃって体裁ばっか」
北「俺には優しいけど」
ニ「母さんの子だからだよマジで親父ベタボレだったし再婚渋るのを押して無理矢理に籍へ入れちゃったくらい」
北「あれは驚いた」
ニ「その理由がミツのことだったからあの人、兄貴には強く出れないんだ」
北「それだけ?やっぱり実の子じゃないから遠慮して怒れないとか」
ニ「それを言ったら母さんだって俺に対しそうじゃん」
“別姓でいること”
これが、母親からの再婚の条件だったらしく。
戸「おはよ」
五「よっ、お二人さん相変わらず仲いいねぇ」
北「普通だろ」
戸「そりゃ可愛い弟に変な虫でもついたら大変だもんな、ニヤッ」
北「バァーカそんなんじゃねぇよ」
ニ「クスッ」
トッツーと五関は近所に住んでいて、2人とも父親の会社の同僚の息子。
五「あっ、それはそうともう少ししたら稲荷神社のお祭りじゃん」
俺達は、あの日一緒にここへ来た仲間みたいなものだったから仲が良く。
戸「今年も北山は不参加なの」
北「たぶん」
戸「でもあれって単なる伝説なんじゃ」
ニ「本当に妖狐なんて奴がいたらすっげーや」
確かに、フッ
五「九尾の狐とかも、その類(タグイ)に入るんだよな」
北「狐に嫁入りするだなんてお伽話みたいなもんだろ本気にする方がどうかしている」
五「そうだけどさ」
もうすぐ、赤い満月の時期がやって来る。
ニ「この際、こっそり抜け出して行っちまうっていうのはどう」
北「そうか、その手があった」
ニ「後で怒られるのも覚悟の上っていうなら付き合ってやってもいいぜ」
北「はっ?」
戸「あははっ」
五「でもこんな田舎、他に楽しみなんかないし」
戸「確かに別に我慢する必要はないと思うけど」
五「行っちゃえば?ニッ」
北「おう、ニコッ」
ニ「そうと決まれば後で策でも練って」
ニ「あの人は仕事一筋だし何かといえば家族の為とか言っちゃって体裁ばっか」
北「俺には優しいけど」
ニ「母さんの子だからだよマジで親父ベタボレだったし再婚渋るのを押して無理矢理に籍へ入れちゃったくらい」
北「あれは驚いた」
ニ「その理由がミツのことだったからあの人、兄貴には強く出れないんだ」
北「それだけ?やっぱり実の子じゃないから遠慮して怒れないとか」
ニ「それを言ったら母さんだって俺に対しそうじゃん」
“別姓でいること”
これが、母親からの再婚の条件だったらしく。
戸「おはよ」
五「よっ、お二人さん相変わらず仲いいねぇ」
北「普通だろ」
戸「そりゃ可愛い弟に変な虫でもついたら大変だもんな、ニヤッ」
北「バァーカそんなんじゃねぇよ」
ニ「クスッ」
トッツーと五関は近所に住んでいて、2人とも父親の会社の同僚の息子。
五「あっ、それはそうともう少ししたら稲荷神社のお祭りじゃん」
俺達は、あの日一緒にここへ来た仲間みたいなものだったから仲が良く。
戸「今年も北山は不参加なの」
北「たぶん」
戸「でもあれって単なる伝説なんじゃ」
ニ「本当に妖狐なんて奴がいたらすっげーや」
確かに、フッ
五「九尾の狐とかも、その類(タグイ)に入るんだよな」
北「狐に嫁入りするだなんてお伽話みたいなもんだろ本気にする方がどうかしている」
五「そうだけどさ」
もうすぐ、赤い満月の時期がやって来る。
ニ「この際、こっそり抜け出して行っちまうっていうのはどう」
北「そうか、その手があった」
ニ「後で怒られるのも覚悟の上っていうなら付き合ってやってもいいぜ」
北「はっ?」
戸「あははっ」
五「でもこんな田舎、他に楽しみなんかないし」
戸「確かに別に我慢する必要はないと思うけど」
五「行っちゃえば?ニッ」
北「おう、ニコッ」
ニ「そうと決まれば後で策でも練って」