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千年の花嫁

第6章 希望の花嫁①

横「仕方がない明日また説得してみるとするよ」



説得?



北「あの…さ」

横「んっ?」

北「太輔は俺に会いたくないわけ?」

横「そんな事はない」

北「じゃなんで来ないんだわ?」

横「それも、あいつの心の傷が原因さ」

北「‥‥‥」



翌朝―



千「ちーす、おっはようさーん」

宮「千ちゃん!?」

横「健永!?お前なんでここに?ニカは」

北「えっ」



とつぜん現れたもう1匹の赤の五尾。



千「それがタマが来て追い出されてしまってよ」

横「はあっ?」

宮「あははタマさん姫ちゃんたち狙っているからね」

千「うえっ、マジで!?」

宮「そっ、ぜーんぶ自分のものにするんだって言ってた」

千「横尾さんヤバいよ帰った方がいいんじゃない?」

横「バーカ、裕太はな」



益々、頭が混乱してきた。



横「分かったらサッさと帰りな」

千「へーい、お邪魔はしません ニカッ」

横「んっ?」

千「しっかしやりますなぁ横尾さんも、ニヤッ」

横「何が?」

千「またまたー惚けちゃって、ニヒッ」



が、そう言われるとすぐさま何処かへ行ってしまい。



横「やっぱり押し掛けるしかないか」

北「別に俺はいいけど」



会ったら、怒鳴りつけてやるわ。



横「よし行くよ」



俺達は、太輔の部屋へと向かった。



横「入るよ、いい」



けど、そこで見たのは。



横「あり得ない何でこんな時に寝てられるんだか」



畳の上で横になり、寝息を立てている姿に横尾さんがボヤく。

だがホント信じられない、人のこと引き込んでおいて放っぽらかしにし。



横「太輔、起きろ!お望み通りこっちから会いに来てやったよ」

藤「う…うーん‥わた?」

横「あぁ、そうだけど」



すると、目を覚ました太輔は俺の方をチラッと見て。



藤「で?」

横「じゃないでしょ、これからどうする気」

藤「わたに任せるよ」



はあっ?



北「ふざけんな」

藤「んっ?」

北「話が違うじゃん」

藤「話って?」



俺は、ニカに会えると思ったから。




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