千年の花嫁
第6章 希望の花嫁①
藤「俺、お前に何か約束とかした?」
北「会わ…せて‥くれる…って、クッ」
冷ややかな太輔の瞳、どうしてそんな眼で俺のこと見るんで?
藤「こう言ってるけど」
横「えっ」
藤「どうする?わた」
横「ちょ待て本気か」
藤「わた次第かな、フッ」
なっ…
藤「俺は、こいつの願いを叶えてやりたくて呼んだんだ」
太…輔?
横「バカな元の世界へ帰せと言われたら、そうするとでも言うんじゃないよね」
藤「さぁ分からない、フッ」
横「それだけは絶対に許さないよ」
藤「今はそんなことを聞いているんじゃないニカに会わすのか会わせないのかどっちだ、キッ」
凄い迫力…
さすがは妖狐の長、天狐だけのことはある。
横「少し時間をくれ、あいつは兄貴が来ていることを知らないでいる、いきなり行ったら驚いてしまう」
藤「じゃ話しているあいだ俺達は扉の外で待ってるからOKになったら声をかけてくれる、それならいい」
横「…分かった」
藤「だそうだ、ニコッ」
北「ドキッ」
うわっ、なんだ俺どうしたっていうんで?
北「太…輔」
藤「んなに?ニコッ」
北「ぁ…‥」
なんか、おかしい。
藤「どうかした?」
北「あ、いや、何でもね」
藤「クスッ」
心臓が、ドキドキして顔が火照っているのが分かる。
藤「わた」
その腕の中に、飛び込みたい衝動に駆られてしまい。
藤「お前の仕業か?こいつに何を吹き込んだ」
横「俺は別にニカのことを話たまで、それ以外はなにも フッ」
藤「まぁいい」
この気持ちは、いったい?
藤「なら行くとするか」
それから俺達は、銀の九尾の家へと向かった。
そこで―
ニ「わったー、わったーってばぁ」
耳にしたニカの声は、今まで聞いた事がないような切ない声で。
俺は、事実を叩きつけられた思いがしたのと同時に。
自分自身の隠された想いを、逆に気づかされる事となってしまう。
それは、過去からくる潜在意識だったのかもしれない。
今の自分と、昔の自分の気持ちが絡み合い切なく震え。
そして、自ら封印を解いてしまうような言葉を口にしてしまったんだ。
その後、どうなるのか分かっていながら。
北「会わ…せて‥くれる…って、クッ」
冷ややかな太輔の瞳、どうしてそんな眼で俺のこと見るんで?
藤「こう言ってるけど」
横「えっ」
藤「どうする?わた」
横「ちょ待て本気か」
藤「わた次第かな、フッ」
なっ…
藤「俺は、こいつの願いを叶えてやりたくて呼んだんだ」
太…輔?
横「バカな元の世界へ帰せと言われたら、そうするとでも言うんじゃないよね」
藤「さぁ分からない、フッ」
横「それだけは絶対に許さないよ」
藤「今はそんなことを聞いているんじゃないニカに会わすのか会わせないのかどっちだ、キッ」
凄い迫力…
さすがは妖狐の長、天狐だけのことはある。
横「少し時間をくれ、あいつは兄貴が来ていることを知らないでいる、いきなり行ったら驚いてしまう」
藤「じゃ話しているあいだ俺達は扉の外で待ってるからOKになったら声をかけてくれる、それならいい」
横「…分かった」
藤「だそうだ、ニコッ」
北「ドキッ」
うわっ、なんだ俺どうしたっていうんで?
北「太…輔」
藤「んなに?ニコッ」
北「ぁ…‥」
なんか、おかしい。
藤「どうかした?」
北「あ、いや、何でもね」
藤「クスッ」
心臓が、ドキドキして顔が火照っているのが分かる。
藤「わた」
その腕の中に、飛び込みたい衝動に駆られてしまい。
藤「お前の仕業か?こいつに何を吹き込んだ」
横「俺は別にニカのことを話たまで、それ以外はなにも フッ」
藤「まぁいい」
この気持ちは、いったい?
藤「なら行くとするか」
それから俺達は、銀の九尾の家へと向かった。
そこで―
ニ「わったー、わったーってばぁ」
耳にしたニカの声は、今まで聞いた事がないような切ない声で。
俺は、事実を叩きつけられた思いがしたのと同時に。
自分自身の隠された想いを、逆に気づかされる事となってしまう。
それは、過去からくる潜在意識だったのかもしれない。
今の自分と、昔の自分の気持ちが絡み合い切なく震え。
そして、自ら封印を解いてしまうような言葉を口にしてしまったんだ。
その後、どうなるのか分かっていながら。