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千年の花嫁

第6章 希望の花嫁①

・戸塚side

あれから、泣いているハッシーには声を掛けず俺は独り家へと戻って。



橋「ただいまトッツー起きてたんだ、はいおみやげ」



すると、こいつは何もなかったかのような顔をし帰って来てさ。



戸「可愛い花…」

橋「トッツーの方が、も―っと可愛い エヘッ」



けど、眼は真っ赤に腫れていて。



戸「お世辞言っても何も出ないよ、フッ」

橋「あっ、笑ったトッツーが久々に笑った」

戸「えっ」

橋「わーい、だったら毎日たくさん持って来る。そしたらいっぱい笑ってくれるでしょ?ニコッ」

戸「ハッシー」



思わず俺は、ギュッとその身体を強く抱きしめ。



橋「どうしたの?何かあった」

戸「うぅん、ありがと」

橋「俺、なんもしてな…」

戸「そんな事ない、そんなこと、クッ」



ごめんね…



橋「トッツー泣いちゃダメ、ねっ?笑って、ニコッ」

戸「泣いて…ない‥クッ」

橋「でも」



泣いていたのはそっちだろ、そのいじらしい姿に堪らなくなってしまい。

そして―



戸「もっ、無理しなくてもいいから」

橋「なにを?」

戸「俺が毎日でもこうしてあげる、ニコッ」



そう言ってチュッとキスをしたら、ハッシーは。



橋「とっ、トッツー」



ドサッとそのまま押し倒して来て。



戸「あっ、ハッシー、あっあっ」

橋「大好き、愛している」

戸「んあっ、はっ、あぁ、いっ」

橋「気持ちいい?ねぇこうされるの嫌?」

戸「そっ‥んな事…あっ」

橋「じゃ嫌じゃない?」

戸「あぁ、んっ、ハッシーなら、いっ、あっ、いぃ」

橋「ほんと?嬉しいーっ」



俺達は、激しく抱き合い。



戸「ひっあ、そこ、あっ」

橋「ここ?ここがいんだねならもっとしてあげる」



ズゴッ、ズゴッ!



戸「あぁーいぃ、凄いぃ、あっあっ、あぁハッシー、ハッシーいぃ」



俺の可愛いキツネさん。



戸「あっ、んっ」

橋「トッツー」



もう悲しみで、瞳を濡らさないで。




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