テキストサイズ

好きにさせて

第5章 部屋



「ビール…飲もうかな。
なんだか暑くなっちゃった(笑)」


俺がロックオンしてる
茜の唇がそう動くと
茜は立ち上がって
パーカーを脱ぎ
冷蔵庫へと向かった

パーカーの下に着ていた
Tシャツは
俺のサイズやからか
襟元も袖口も大きく

キス妄想が
暴走している俺を
誘惑する


あのTシャツ
すぐに
脱がせられるやつや

あの格好のまま
添い寝できたら…


あ、待てよ

なんかさらっと
添い寝のことは
スルーされてるやんけ


マジか…


「尚も飲むよね?」


あ、戻ってきた

茜は冷蔵庫から
ビールとグラスをもって
俺の向かい側に膝をついた


「お、おう」

そして茜が
そのビールを
テーブルに置いた瞬間


広く開いた襟元から
茜のブラが
俺の目に飛び込んできた


それは
予想通り
薄いピンクのような
ベージュのような色で

た、多分

つるんとした生地で…


「料理、あっためる?
冷めちゃったね」


「か、かまへんから
もう…座っとけって」


谷間は
見えへんかったから
あ、あんまり
デカパイでは
なさそうやった


「でも…」


そう言いながら
茜は
テーブルの上を
ちょっと綺麗にしはじめた


「ええから、もうほんま
茜も疲れてんねんから
座っとけって」


「うん・・わかった」


あんまりかがんだり
ウロチョロされたら
俺が冷静で
おられへん


「ねぇ、尚」


「な、なんや」


「本当に私が
お泊りしたらどうする?」


え?

お泊り?

えーーーーー!!

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