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好きにさせて

第6章 添い寝


コンビニから戻ってくると
茜は風呂に入り

俺はその間に
台所を片付けながら
茜を待った


それが終わると手持ち無沙汰で
テレビを見てたけど
頭の中は
茜のことでいっぱいで
結局テレビの内容なんて
入ってはこない

当たり前や

これから何時間か先
あのTシャツを着た茜と
添い寝できるんやから


ハグして

……添い寝


今日は無理でも
このままいったら
いつか茜と
付き合えるんじゃ…

俺はそんなことを
思い始めていた


「おまたせ…」


茜は風呂から出てくると
ちょっと恥ずかしそうに
照れて笑った

化粧落としたからやろうけど
茜が化粧を落とすと
ちょっと幼くなって
なんや昔の茜みたいで
俺はそれが
なかなかええと思った


「化粧落としたら
中学のときの茜みたいやなぁ」


「嘘ばっかり。
もう、恥ずかしいから
あんまり見ないで」


「おんなじ部屋におんのに
それは無理やな(笑)
それになんも恥ずかしないで」


「お・世・辞」


「お世辞ちゃうけど
まぁ…ええか。
恥ずかしそうにしてんのも」


「ん?」


「おもろいから(笑)」

ほんとは
可愛いからやけどな

「ひどーい」


茜はまた
あのTシャツを着ていた

髪も乾かしたばかりで

小夜にいる茜とは
全く違う雰囲気で…


俺は正直

欲情していた




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