桜花楼の恋
第9章 甦った記憶
・横尾side
暗闇の中、俺の腕に包まれながら静かな寝息を立てているミツ。
が、その瞳は泣き腫らし。
北「しっ…信じたい‥信じさせて欲しいんだわ俺だって…くっ‥ヒクッ」
真っ赤になってしまっている。
悪い太輔、だいぶ泣かせてしまった許してくれ、クッ
しかし、それだけお前への想いが強いってことだろ?
逆に俺は益々、決心したよ必ずやり遂げ一緒に添わせてみせると。
河「渉、寝た?宏光」
横「あぁ、フッ」
五「なら続きを話そ」
塚「まだ何か言いたいことがあったんじゃない?」
お前ら、気づいていたんだ。
戸「北山が予想外に心を乱しちゃったから話せなかったんでしょ?」
ニ「わったーがミツの気持ち確かめてからガヤの正体を皆に明かす、それだけの為にあんな手のこんだことするとは思えないし」
ニカ、このこまっしゃくれたガキが クスッ
千「他に何かあるんだとしたら俺達なんでも協力するよ」
お前には頼みたい事がある健永。
横「ふっ、頼もしい仲間達だなお前ら」
マジで感謝するよ。
河「で、これからどうすればいい?」
横「まず太輔の代わりに俺が今後はミツを買い続ける」
ニ「大丈夫なの?」
横「毎晩は無理、ニカお前も協力して」
ニ「もちろん」
横「裕太も来たいと言っていたんだが立場上、泊まるのは無理ってもんだし」
五「となると」
横「宮田に頼んだ」
千「えっ」
横「嫌か健永?」
千「そんな事はない、その時は俺も一緒に泊まる」
そう来るとは、クスッ
塚「けど、それだけの人数じゃ護りきれない」
横「心配しなくても、翔や亮太・丸もいるし」
戸「そっか忍びなら」
河「変装はお手のもんってわけ」
しかし、問題は他にもあるんだ。
横「数日後、幕府の老中達が太輔に会うため屋敷へとやって来る」
五「なんの為に?」
横「将軍跡目相続だ」
河「なに!?」
千「ガヤさんが!」
横「厄介なことに最有力候補ときていてさ」
戸「どうして」
横「今の将軍は病弱で跡継ぎに期待が持てない」
ニ「だから今のうちに決めておこうって魂胆か、チッ」
横「そう若い太輔なら先の見通しが明るい」
河「あげく、あいつの人を引きつける人柄がピッタリってわけだ。くっそ」
暗闇の中、俺の腕に包まれながら静かな寝息を立てているミツ。
が、その瞳は泣き腫らし。
北「しっ…信じたい‥信じさせて欲しいんだわ俺だって…くっ‥ヒクッ」
真っ赤になってしまっている。
悪い太輔、だいぶ泣かせてしまった許してくれ、クッ
しかし、それだけお前への想いが強いってことだろ?
逆に俺は益々、決心したよ必ずやり遂げ一緒に添わせてみせると。
河「渉、寝た?宏光」
横「あぁ、フッ」
五「なら続きを話そ」
塚「まだ何か言いたいことがあったんじゃない?」
お前ら、気づいていたんだ。
戸「北山が予想外に心を乱しちゃったから話せなかったんでしょ?」
ニ「わったーがミツの気持ち確かめてからガヤの正体を皆に明かす、それだけの為にあんな手のこんだことするとは思えないし」
ニカ、このこまっしゃくれたガキが クスッ
千「他に何かあるんだとしたら俺達なんでも協力するよ」
お前には頼みたい事がある健永。
横「ふっ、頼もしい仲間達だなお前ら」
マジで感謝するよ。
河「で、これからどうすればいい?」
横「まず太輔の代わりに俺が今後はミツを買い続ける」
ニ「大丈夫なの?」
横「毎晩は無理、ニカお前も協力して」
ニ「もちろん」
横「裕太も来たいと言っていたんだが立場上、泊まるのは無理ってもんだし」
五「となると」
横「宮田に頼んだ」
千「えっ」
横「嫌か健永?」
千「そんな事はない、その時は俺も一緒に泊まる」
そう来るとは、クスッ
塚「けど、それだけの人数じゃ護りきれない」
横「心配しなくても、翔や亮太・丸もいるし」
戸「そっか忍びなら」
河「変装はお手のもんってわけ」
しかし、問題は他にもあるんだ。
横「数日後、幕府の老中達が太輔に会うため屋敷へとやって来る」
五「なんの為に?」
横「将軍跡目相続だ」
河「なに!?」
千「ガヤさんが!」
横「厄介なことに最有力候補ときていてさ」
戸「どうして」
横「今の将軍は病弱で跡継ぎに期待が持てない」
ニ「だから今のうちに決めておこうって魂胆か、チッ」
横「そう若い太輔なら先の見通しが明るい」
河「あげく、あいつの人を引きつける人柄がピッタリってわけだ。くっそ」