桜花楼の恋
第11章 心の架け橋
あっれ宏光また寝ている、じゃ最後の手段。
そぉーっと起こさないようにスススいっと、障子を開けた途端に。
北「今度は、お百度参りにでも行くつもりか」
ギクッ!
なんで全部、分かってしまうんだろう。
北「一度それでブッ倒れてるんだ大体の見当はつく」
千「あはっ」
北「そういう事しなくていいから」
千「けど俺だって宏光の為に何かしてんだ」
北「してるだろ?もう」
千「へっ?」
北「傍にいてくれるだけで十分だからよ、ニコッ」
千「宏光」
あんな事があったのに。
北「それに思いっきり泣いたせいか何だか気分がスッキリしてしまっていて」
千「‥‥っ」
その微笑みは温かく。
北「何年ぶりだろ?自分の感情を素直にぶつけたの」
千「今までは我慢してたってわけ」
北「かもしれない生活してくのに手一杯だったし」
宏光は宏光で何かが心の中で変わったのかもしれない、そう思う。
夕刻、芝居を終えた宮田が来て俺達は3人でメシを食った。
が、そこで。
宮「千ちゃん、そんな事をしようとしてたの?」
千「でへっ」
北「っつうか前にもしてよ大変だったんだぜ」
宮「もうダメだからね」
千「うっ」
宮「気持ちは分かるけど、そんなんじゃあ心配で俺は安心して旅に出ることもできないじゃん」
えっ!
千「また行っちゃうの宮田、やだっ、嫌だって」
北「千賀」
宮「俺は旅芸人だから」
そんな…
北「んでも、すぐってわけじゃねんだろ?」
宮「まぁ」
考えてもいなかった事、いや思わないようにしていたのかもしれない。
宮田が自分の傍から、またいなくなってしまうだなんて。
千「俺が真ん中で寝るぅ」
北「はっ?俺の布団だろ」
千「いいじゃんかぁーっ」
けど、この日。
千「んふふっ、これで安心して眠れる。おやすみぃ」
北「ったくやっぱこいつはまだガキだわ、フッ」
宮「おやすみ千ちゃん」
その口から聞いた言葉で、密かにあることを決心する。
もう離れたくはないという思いから。
そぉーっと起こさないようにスススいっと、障子を開けた途端に。
北「今度は、お百度参りにでも行くつもりか」
ギクッ!
なんで全部、分かってしまうんだろう。
北「一度それでブッ倒れてるんだ大体の見当はつく」
千「あはっ」
北「そういう事しなくていいから」
千「けど俺だって宏光の為に何かしてんだ」
北「してるだろ?もう」
千「へっ?」
北「傍にいてくれるだけで十分だからよ、ニコッ」
千「宏光」
あんな事があったのに。
北「それに思いっきり泣いたせいか何だか気分がスッキリしてしまっていて」
千「‥‥っ」
その微笑みは温かく。
北「何年ぶりだろ?自分の感情を素直にぶつけたの」
千「今までは我慢してたってわけ」
北「かもしれない生活してくのに手一杯だったし」
宏光は宏光で何かが心の中で変わったのかもしれない、そう思う。
夕刻、芝居を終えた宮田が来て俺達は3人でメシを食った。
が、そこで。
宮「千ちゃん、そんな事をしようとしてたの?」
千「でへっ」
北「っつうか前にもしてよ大変だったんだぜ」
宮「もうダメだからね」
千「うっ」
宮「気持ちは分かるけど、そんなんじゃあ心配で俺は安心して旅に出ることもできないじゃん」
えっ!
千「また行っちゃうの宮田、やだっ、嫌だって」
北「千賀」
宮「俺は旅芸人だから」
そんな…
北「んでも、すぐってわけじゃねんだろ?」
宮「まぁ」
考えてもいなかった事、いや思わないようにしていたのかもしれない。
宮田が自分の傍から、またいなくなってしまうだなんて。
千「俺が真ん中で寝るぅ」
北「はっ?俺の布団だろ」
千「いいじゃんかぁーっ」
けど、この日。
千「んふふっ、これで安心して眠れる。おやすみぃ」
北「ったくやっぱこいつはまだガキだわ、フッ」
宮「おやすみ千ちゃん」
その口から聞いた言葉で、密かにあることを決心する。
もう離れたくはないという思いから。