桜花楼の恋
第2章 最初の試練
んやだ、やだってば。
俺は必死で暴れまくった、その背へ手を回し叩きつつ
すると━
藤「そんなに嫌がるなって、ほんの挨拶代わりのつもりだったんだからさ」
やっと唇を離され眼の中へ飛び込んで来た姿は、自分と大して歳の変わらない奴で。
こいつが俺を買ったのか。
北「冗談じゃないわ」
藤「なんでそんなに怒っているの」
北「はっ?」
藤「俺はしたかったからした、それだけの事どこが悪い」
あり得ない、クッ
悪びれもなくサラっと言いのけた姿に唖然としてしまう。
まさか、なにも知らなかったなんてぬかすんじゃないよな。
北「あのな俺ら男娼は」
藤「惚れた相手じゃなきゃ唇は許さない、だろ?フッ」
北「なっ」
分かっているじゃん、こいつ。
北「なら、どうして?」
藤「でも、おかしくない」
北「どこが」
藤「惚れたら接吻したくなるのが男ってものじゃん」
なに言っているんだわ?
藤「なのに、お前らが許さなきゃダメだなんてさ」
頭、おかしいんじゃね?
藤「情交ってものは型通りにハメてするものじゃなく気持ちに添ってやるものだろ?ニコッ」
だから接吻したとでも言いたいん。
北「ふざけた事ぬかしてるんじゃないわ、ほんのちょっと前に見たやつに惚れるわけ」
藤「ひと目惚れっていうのもある、ニコッ」
北「適当なことを俺のどこに」
藤「眼だ、フッ」
北「えっ」
と、こいつはジッと俺の事を見据え。
藤「その誰にも屈しないとでも言いたげな強い眼力に惹かれた、ニコッ」
それから再び。
藤「チュッ」
北「んんっ、よせ、んっ」
藤「クチュクチュ」
やめろ舌なんか入れてくるんじゃね。
そのまま、スルスルっと帯が解かれて行き身体は布団の上へと押し倒され。
俺は必死で暴れまくった、その背へ手を回し叩きつつ
すると━
藤「そんなに嫌がるなって、ほんの挨拶代わりのつもりだったんだからさ」
やっと唇を離され眼の中へ飛び込んで来た姿は、自分と大して歳の変わらない奴で。
こいつが俺を買ったのか。
北「冗談じゃないわ」
藤「なんでそんなに怒っているの」
北「はっ?」
藤「俺はしたかったからした、それだけの事どこが悪い」
あり得ない、クッ
悪びれもなくサラっと言いのけた姿に唖然としてしまう。
まさか、なにも知らなかったなんてぬかすんじゃないよな。
北「あのな俺ら男娼は」
藤「惚れた相手じゃなきゃ唇は許さない、だろ?フッ」
北「なっ」
分かっているじゃん、こいつ。
北「なら、どうして?」
藤「でも、おかしくない」
北「どこが」
藤「惚れたら接吻したくなるのが男ってものじゃん」
なに言っているんだわ?
藤「なのに、お前らが許さなきゃダメだなんてさ」
頭、おかしいんじゃね?
藤「情交ってものは型通りにハメてするものじゃなく気持ちに添ってやるものだろ?ニコッ」
だから接吻したとでも言いたいん。
北「ふざけた事ぬかしてるんじゃないわ、ほんのちょっと前に見たやつに惚れるわけ」
藤「ひと目惚れっていうのもある、ニコッ」
北「適当なことを俺のどこに」
藤「眼だ、フッ」
北「えっ」
と、こいつはジッと俺の事を見据え。
藤「その誰にも屈しないとでも言いたげな強い眼力に惹かれた、ニコッ」
それから再び。
藤「チュッ」
北「んんっ、よせ、んっ」
藤「クチュクチュ」
やめろ舌なんか入れてくるんじゃね。
そのまま、スルスルっと帯が解かれて行き身体は布団の上へと押し倒され。