桜花楼の恋
第15章 希望を胸に
五「弱みにつけ込んで」
戸「横尾は何度も河合へ話をしたらしい」
五「あいつ受け入れなかったんだ?」
戸「金は自分が用意する、そう言って」
五「でも今はそんな悠長なこと言っている場合じゃ」
山本「丸が事情を説明しがてら呼びに行っております」
五「あいつ、帰ったんじゃないの藤ヶ谷と一緒に」
山本「若君が自分は大丈夫だから、こちらの皆さんの力になれと」
藤ヶ谷―
“嫌だからトッツーが他の人のところへ行かされるなんて俺、絶対に”
分かった裕太、河合は俺が説得する。
と、そのときだった。
丸山「そやから、そんなん言っている場合やないんやて」
河「俺に屈しろって言うのか」
丸山「そうはゆうてない利用すればいいだけのことや」
河「同じだろ俺は俺はなぁ北山のことも」
急いで廊下へ出ると。
北「ギャアギャアうるせぇんだよ」
ハッと北山が隣の部屋から飛び出して来て。
北「恩義がましいこと言ってないでサッさとトッツーを連れて行っちまいな」
北山…
北「俺は大丈夫だから、それより あいつを幸せにしてやって欲しい頼む河合」
きっ、北っ…ダッ
戸「北山あぁーっ、ギュッ」
北「うおっち俺の方へすっ飛んで来やがったわ、フッ」
だって嬉しくて、つい。
亀「やっぱいいなぁ、お前ら」
そして、そこには加賀の若君が。
亀「戸塚太夫それから河合あとは俺に任せとけ、ニコッ」
優しく微笑みながら俺達を見つめていたんだ。
温かい眼差しで━
戸「横尾は何度も河合へ話をしたらしい」
五「あいつ受け入れなかったんだ?」
戸「金は自分が用意する、そう言って」
五「でも今はそんな悠長なこと言っている場合じゃ」
山本「丸が事情を説明しがてら呼びに行っております」
五「あいつ、帰ったんじゃないの藤ヶ谷と一緒に」
山本「若君が自分は大丈夫だから、こちらの皆さんの力になれと」
藤ヶ谷―
“嫌だからトッツーが他の人のところへ行かされるなんて俺、絶対に”
分かった裕太、河合は俺が説得する。
と、そのときだった。
丸山「そやから、そんなん言っている場合やないんやて」
河「俺に屈しろって言うのか」
丸山「そうはゆうてない利用すればいいだけのことや」
河「同じだろ俺は俺はなぁ北山のことも」
急いで廊下へ出ると。
北「ギャアギャアうるせぇんだよ」
ハッと北山が隣の部屋から飛び出して来て。
北「恩義がましいこと言ってないでサッさとトッツーを連れて行っちまいな」
北山…
北「俺は大丈夫だから、それより あいつを幸せにしてやって欲しい頼む河合」
きっ、北っ…ダッ
戸「北山あぁーっ、ギュッ」
北「うおっち俺の方へすっ飛んで来やがったわ、フッ」
だって嬉しくて、つい。
亀「やっぱいいなぁ、お前ら」
そして、そこには加賀の若君が。
亀「戸塚太夫それから河合あとは俺に任せとけ、ニコッ」
優しく微笑みながら俺達を見つめていたんだ。
温かい眼差しで━