テキストサイズ

桜花楼の恋

第2章 最初の試練

気がつけば、俺は殆ど全裸に近い状態でうつ伏せにされ。



北「ビクン…あっ‥ビクビク」



その背中を藤ヶ谷って奴が、さっきから執拗に舐めまくっていて。



藤「おまえ肌、綺麗だな」



嬉しくね、んなこと言われても。

それからグイッと横へ向かされたかと思ったら、後ろから股間へ手が伸びて来てよ。

咄嗟的に俺は。



北「よっ、よせ!クッ」

藤「こら、なに股を閉じてるんだよ。ちゃんと開かなきゃダメじゃん」

北「んやだ、やっ」

藤「北山!」

北「ビクン」

藤「約束する痛いようにはしない、ニコッ」



お前に何が分かるっていうんだ。



藤「だから力を抜けって」



同じ男に、抱かれなければならない奴の気持ちなんて考えたこともないくせに。



藤「いい仔だからさ、フッ」



だが、この後こいつは思いも掛けない事を言って来る。



藤「怖いんだろ?」

北「なっ」

藤「そりゃそうだ当たり前さ、フッ」

北「んな…ふうに‥言っ…たって‥俺は…騙されやしない‥んだかんな、クッ」

藤「そんなつもりはない、ただ」

北「なんでぇ?」

藤「俺は真っ直ぐな気持ちでお前が欲しい、そう思っただけさ」

北「…くっ‥男の俺をか」

藤「あぁ、思いっきり感じさせてやりたい、ニコッ」

北「んなこと…俺は」

藤「望んで男娼になったわけじゃない、そう言いたいんだろ?フッ」

北「おまっ」

藤「けどな北山、俺がそうしなくても他の奴がする。だったら俺にしとけ悪いようにはしないから」

北「どういう意味で?」

藤「そのうちに分かる俺に抱かれた後に」



グイッ!



北「うあっ、やめろ」



が、気が緩んだ隙を突かれ藤ヶ谷の手はアッという間に俺のを掴み扱き始め。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ