桜花楼の恋
第17章 過去の幻影
客「私はね本気で惚れているんです、けどあの子はちーっとも分かってくれなくて」
ちょっと待って、あの人は。
横「お向かいの郭のお客さんだよ」
ニ「それが、なんで?」
横「桜花楼には悩みを聞きバサッと断ち切ってくれる、そんな太夫がいる噂は瞬く間に広がってしまい」
今じゃ、他の郭の客まで話しを聞いて貰いにやって来る始末。
うっそぉ!?
横「それだけじゃない昼間は男娼たちまでミツの所へ来てさ」
すっげぇーじゃん。
横「お陰で毎日、大忙し」
あははっ、それで広間にはこんなに沢山の客が集まっているんだ。
でも、儲からないんじゃ。
番頭「しっかりお代は頂いていますよ当然でしょ太夫なんですからタダで会わせるわけにはいきません」
さっすが、ハハッ
ニ「よくしたいって言う客がいないな」
横「ミツは侍それも自分がいいと思った客としか寝ない、そういう名目で太夫になった」
番頭「この界隈じゃ、それも知れ渡っているんで無理を言って来る方は」
いないってわけか、なる程みんな分かってて来ているんだ。
旦那「大した奴だよ苦境を自分のいいように変え」
確かに。
けどそれがミツの器、自然と人を引きつけてしまう。
ガヤ、もう心配はいらないみたい。
北「ふぅ、今日はここまでまた明日」
客「太夫」
北「なんで?」
客「一言、礼を」
北「んっ?」
みっちゃんは、自分の力で周りの状況を変えてしまったんだから。
客「お陰様で無事、身請け出来る事が決まりました」
北「そっ、良かったじゃん祝杯あげなきゃよ」
客「有り難うございます」
後は、ガヤと一緒になれる日が来れば万々歳なんだけど。
横「それも、そう遠くないうちに来る」
わったー?
横「そうだろ?あんなに頑張っているんだ、お天道様だって見ていて下さるに違いない」
きっと味方になってくれるはず。
わったーは何かを確信しているかのように微笑みながらそう言った。
俺もコクンとそれに頷き、だいじょうぶ明るい明日は必ずやって来る。
そう信じて━
ちょっと待って、あの人は。
横「お向かいの郭のお客さんだよ」
ニ「それが、なんで?」
横「桜花楼には悩みを聞きバサッと断ち切ってくれる、そんな太夫がいる噂は瞬く間に広がってしまい」
今じゃ、他の郭の客まで話しを聞いて貰いにやって来る始末。
うっそぉ!?
横「それだけじゃない昼間は男娼たちまでミツの所へ来てさ」
すっげぇーじゃん。
横「お陰で毎日、大忙し」
あははっ、それで広間にはこんなに沢山の客が集まっているんだ。
でも、儲からないんじゃ。
番頭「しっかりお代は頂いていますよ当然でしょ太夫なんですからタダで会わせるわけにはいきません」
さっすが、ハハッ
ニ「よくしたいって言う客がいないな」
横「ミツは侍それも自分がいいと思った客としか寝ない、そういう名目で太夫になった」
番頭「この界隈じゃ、それも知れ渡っているんで無理を言って来る方は」
いないってわけか、なる程みんな分かってて来ているんだ。
旦那「大した奴だよ苦境を自分のいいように変え」
確かに。
けどそれがミツの器、自然と人を引きつけてしまう。
ガヤ、もう心配はいらないみたい。
北「ふぅ、今日はここまでまた明日」
客「太夫」
北「なんで?」
客「一言、礼を」
北「んっ?」
みっちゃんは、自分の力で周りの状況を変えてしまったんだから。
客「お陰様で無事、身請け出来る事が決まりました」
北「そっ、良かったじゃん祝杯あげなきゃよ」
客「有り難うございます」
後は、ガヤと一緒になれる日が来れば万々歳なんだけど。
横「それも、そう遠くないうちに来る」
わったー?
横「そうだろ?あんなに頑張っているんだ、お天道様だって見ていて下さるに違いない」
きっと味方になってくれるはず。
わったーは何かを確信しているかのように微笑みながらそう言った。
俺もコクンとそれに頷き、だいじょうぶ明るい明日は必ずやって来る。
そう信じて━