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桜花楼の恋

第20章 粋な計らい

旦那「何度も抱かれれば男でも色香が漂うというもの」

千「うっ…でも俺 後悔してないもん宮田のこと大好きだし」

旦那「それも気づいていたよ、フッ」

千「親…父‥」

旦那「幸せか?健永」

千「うん、ニコッ」

旦那「ならいい、お前の笑顔が見れるのなら私は」

千「えへっ」

旦那「ふっ」



有り難うございます。



玉「いいお父さんだね」

宮「キタミツたちと出会い益々人の良さに磨きが掛かったって感じ、ニコッ」

玉「けど桜花楼はどうなっちゃうわけ?」



それがさ、クスッ



「番頭さん今夜も繁盛しているねぇ」

「違います、もう番頭じゃありませんって」

「おっと悪かった桜花楼の新たらしい旦那」

「はいはい、なんです?」



考えたよな、フフッ



旦那「これはこれは若様お元気そうで何よりです」

玉「今から役者の修行?」

旦那「はい残りの人生すべてを掛けようと思っております健永も良い方に貰って頂けるようですし、フッ」



どうも…アハッ



旦那「ですから私も決着がつくまで皆さま方にお付き合いさせて頂こうかと」



んっ?



旦那「一世一代の大芝居、ぜひ御一緒に ニコッ」



あ…‥



玉「みっ、宮田、なんだか知らないけど凄くやる気満々じゃない?ハハッ」

宮「だね」

玉「どうするつもり?」

宮「‥‥‥」



別にすることなんてない、なぁーんて今さら言える空気でもなく。



旦那「頑張りましょう宏光と若様のために」



俺とタマは、ただ笑っているしかなかったんだ。

苦笑いしながら━




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