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殿「昨日、初めて顔を合わせた時とはうんでの差だ」



えっ？



殿「和也も言っておった張り詰めた空気に参っておると」



だから会わせてくれたんか？



殿「良かったな宏光、ﾌｯ」

北「あ、ん‥その…」

殿「父と呼んでよい」

北「‥‥っ」

殿「お前は私の子なのだから、ﾆｺｯ」

北「んでも」

殿「縁あってそうなった、ならばそう思うことにする」



できたやつ、さすがあいつの親父だ。



殿「改めて我が姫のこと、くれぐれもお頼み申す幸せにしてやって欲しい」

藤「とんでもございません、こちらこそ何と礼を申していいのやら」

殿「お主たちは新しい風、良い国作りをしてくだされ期待しております､ﾆｺｯ」

藤「かたじけない」

殿「ならば行こう宏姫われらは嫁入り支度をせねばならぬからの、ﾌｯ」

北「ぁ…あぁ‥ﾁﾗｯ」



思わず、不安げに藤ヶ谷を見ると。



藤「また会おう北山、ﾌｯ」



その手が優しく頬を包み込む、だな…



こうして俺は、横尾さん達が待つ加賀の屯所へと戻り藤ヶ谷は城へと帰って行き。



横「元気になったみたいだね、ﾌｯ」

北「横尾さん」



お前も、タマに会いたいんじゃないの？



横「俺のことは気にしなくていいよ、それよりこれからが大変なんだから覚悟しといた方がいい」



んっ？



河「はぁーようやくお役御免ってわけ」

戸「お疲れさま、ｸｽｯ」



なに…が？



亀「よし、バンバン鍛えてやるからな」

北「はっ？」

亀「茶に花、書道、舞い、そして」

北「ちょ、ちょーと待ってくれ」

亀「そんな暇はない尾張の殿と面を合わせるまでにあまり日はないんだ」

北「んないっぺんには無理だってば」

亀「やって貰う、ﾆﾔｯ」

北「うっ」



鬼！