桜花楼の恋
第20章 粋な計らい
「姫さま、そうではありません!こうでございます」
わわわっ…
「なんど申したら分かるのですか花は生き物、優しくそんな所を切ってはなりませぬ」
いいだろ別に。
「字はお上手なのですね」
ふふんだ。
「‥‥‥‥」
なんか言えって。
「無理…」
はっ?
「若君、私には自信がございません!どなたか他の方を、ダダッ」
あらら行っちまった、ハハッ
北「そんなに酷いか?俺の琴、チッ」
横「まぁーまず聞いてられないね、クスッ」
北「うえっ、いつの間に」
横「クククッ」
姫さまっていうのも大変なもんだ。
それでもなんとか形にし、とうとう3日後 尾張の城へ登城する事となる。
んだが‥
亀「悪いが渉お前は一緒に連れて行けない」
横「分かっている、フッ」
北「横っ…」
スッと俺の横を通り過ぎ、去っていく横尾さん。
北「なんとかならないのか」
亀「太輔の話しだと尾張の殿は、あいつの婚儀が済んだあとで裕太の処遇を決めると言っていたらしい」
北「‥‥っ」
亀「それまでは下手に動かない方が2人にとっては身の為だ」
だからって一目、会うくらい…クッ
「宏光さま、宏光さま」
この声は、亮太!
山本「俺が2人を会わせます俺と屋良にぃで」
屋「‥‥‥」
誰で、こいつ?
これが、俺と屋良朝幸との初対面だった。
そして━
「下にぃ下に下にぃ下に」
俺ら加賀の一行は尾張の城下へと入り、そこで宮田たちと再会できたのは言うまでもない。
明るい陽の光りの中━
わわわっ…
「なんど申したら分かるのですか花は生き物、優しくそんな所を切ってはなりませぬ」
いいだろ別に。
「字はお上手なのですね」
ふふんだ。
「‥‥‥‥」
なんか言えって。
「無理…」
はっ?
「若君、私には自信がございません!どなたか他の方を、ダダッ」
あらら行っちまった、ハハッ
北「そんなに酷いか?俺の琴、チッ」
横「まぁーまず聞いてられないね、クスッ」
北「うえっ、いつの間に」
横「クククッ」
姫さまっていうのも大変なもんだ。
それでもなんとか形にし、とうとう3日後 尾張の城へ登城する事となる。
んだが‥
亀「悪いが渉お前は一緒に連れて行けない」
横「分かっている、フッ」
北「横っ…」
スッと俺の横を通り過ぎ、去っていく横尾さん。
北「なんとかならないのか」
亀「太輔の話しだと尾張の殿は、あいつの婚儀が済んだあとで裕太の処遇を決めると言っていたらしい」
北「‥‥っ」
亀「それまでは下手に動かない方が2人にとっては身の為だ」
だからって一目、会うくらい…クッ
「宏光さま、宏光さま」
この声は、亮太!
山本「俺が2人を会わせます俺と屋良にぃで」
屋「‥‥‥」
誰で、こいつ?
これが、俺と屋良朝幸との初対面だった。
そして━
「下にぃ下に下にぃ下に」
俺ら加賀の一行は尾張の城下へと入り、そこで宮田たちと再会できたのは言うまでもない。
明るい陽の光りの中━