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五「でも尾張へ着いてからすぐ横尾と一緒に会いに来たんだろ」



あれから、日が経つにつれちょっとずつ元気が出て来たものの。

時折、考え込むことが多くなったトッツー。



塚「そりゃまぁ…ね‥」



俺は、少しだけそれが気になっていた。



千「けど、それからは会ってないもん」

河「仕方ないって、あいつも習い事で大変だったんだから」

宮「もう会えないってわけじゃないんだし我慢しよ、ねっ？千ちゃん」

旦那「そうだぞ健永、宏光は今が正念場なんだ分かってやれ」

千「うん」



と、そのとき。



戸「北山って確か」

五「んっ？あっ」

塚「なに」

五「いや大した事じゃないんだけど部屋が」

橋「奥方さまの隣なんだよね」

宮「そうなの」

千「うわっ、気ぃ遣いそ」

旦那「それは、もしかして意図的に？」

戸「御台さまは、こうおっしゃったんだ」



“何も心配することはありません私が御台所としての役目や心構えを姫に教えて差し上げますから”



戸「それも優しさからなのかなって、ふと」

五「そうなんじゃないの」

橋「意地悪する人には見えなかったし」

河「さっきから気にしていた事ってそれだったんだ」

戸「う、うん」

河「大丈夫だって、あいつの事だ上手くやるに決まっている」

五「俺も、そう思うよトッツー」

橋「僕も同じ､ﾆｺｯ」

千「なんだか分からないけど宏光なら大丈夫なんじゃね」

宮「ここまで乗り切って来れたんだし」

戸「…かな？」



全員、コクンと頷くと。



戸「だね俺の取り越し苦労だったかもしれない、ﾌｯ」



トッツーは、やっと笑みを浮かべそう言い。

こうして俺達は、城下の宿に宮田・健永・五関・塚ちゃん・ハッシー、俺とトッツー。

尾張の城には太輔と宏光、裕太・丸に亮太、必然的に隠れ忍びの屋良、自分ちにいる渉。

二階堂は…



五「あいつもよくやるよ」

塚「ついて行っちゃったんだ？加賀へ」

河「あぁ、ﾌｯ」

千「それでこそニカさ」

宮「ふっ」



みんな逞しくなりやがって、これも太輔や宏光の影響かな？ｸｽｯ

ともあれ来月の婚儀まで、後はのんびりと過ごしていればいい。

そう思っていた、問題は全て解決したんだと。