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全員「お願いします、このまま」

橋「２人を引き離さないで、お願い奥方さまぁ、ﾋｸｯ」

五「良亮」

橋「だって…ﾋｯｸ‥やっとここまで来たのに…うぅ」

奥「そんなに好きですか宏姫と太輔の事が？ﾆｺｯ」

橋「ぅん…大好き‥ｸﾞｽﾝ」

奥「皆さま方も？」

塚「実はさ俺 本当はひねくれていたんだ、ﾌｯ」



塚ちゃん…



塚「自分なんか生まれて来て何の意味があったんだろうって」

宮「屋良さんと同じに？」

塚「みんなの前では出さなかったけどね、ﾌｯ」

五「気づいてたよ、それくらい」

河「見せたくないなら言わなくていい」

戸「気づかないフリをしていよう、そう決め」

塚「ふっ、そう」

橋「んふふっ」



目と眼で通じ合う俺らの中にも確かな絆がある、それを見つめる奥方の視線。



塚「けど、あの２人が俺に教えてくれた生きてるって素晴らしい事なんだって」

橋「うん」

河「俺は大切な者を護る本当の勇気と力をあいつらに」

五「待っているだけじゃダメなんだったてことを」

戸「人を想う優しさ温かさ強い心は自分に打ち勝つことで輝きを増す」

千「甘えてばかりいちゃ前へは進まない」

宮「明日は見えては来ないし掴むことが出来ないと」

橋「僕…」

奥「どうしたのです？」



ハッシー？



橋「いらない子だったの」

奥「‥‥っ」

橋「でもね、みんなが凄く優しくしてくれて今は」

奥「なんですか？ﾆｺｯ」

橋「全員が幸せになって欲しい」

奥「そうですね、いらない子なんていないんですよ命とは尊く大切な宝なのですから貴方も、ﾆｺｯ」

橋「はい、ﾌﾌｯ」



そして、奥方は静かに口を開きこう言ったんだ。



奥「皆様のお気持ちよく分かりました、どうやら太輔は良い方々に巡り会えたみたいですね礼を申します」



じゃ、じゃあ…



奥「これで分かりました、あのとき何故に宏姫の弾くつたない琴の音を聞き涙していたのかが、ﾌｯ」



うえっ、気づいていたのか。