テキストサイズ

桜花楼の恋

第3章 つかの間の休息

・藤ヶ谷side

旦那「はっ?今なんとおっしゃいました!?」

藤「北山は今から俺のもの他の客に抱かせる時は必ず許しを得てからにすること分かったな」

旦那「いや、そう言われましても」

藤「金を払えば文句は言えないはずだ」

旦那「では宏光が稼ぐだろう金を若さまが払って下さるとでも?」

藤「あぁ、だから俺がいないとき勝手に客を取らせたりしたら、ただじゃすまさないから覚えておけ」

旦那「ふっ、仕方がありません取り合えずお支払いが滞らない限りはそのように致しましょう」



よし、これでいい。

隣で、声も出ず驚いた顔をしている北山へ俺は微笑みかける。

だから言ったろ悪いようにはしない抱かれた後で分かるって、フッ



旦那「で、暫くはお泊まりで宜しいんですね?」

藤「用があればこっちで呼ぶ、それ以外は顔を出さなくてもいい」

旦那「かしこまりました失礼させて頂きます」



さてと━



藤「風呂でも入る?」

北「お前なにを考えているんだわ?」

藤「ふっ、いいから行くぞ、そのままじゃ気持ちが悪いだろ」



グイッ!



北「ちょ、降ろせハズい」

藤「気にすんな俺とお前の仲だ、ニコッ」

北「客と男娼でしかない他に何があるっていうんだよ」

藤「そのうちに分かる」

北「ちっ、またそれか」

藤「クスッ」



俺の周りにはロクな奴しかいない、それに比べ北山は。



北「いっ、いいって自分で洗う」

藤「今さら恥ずかしがる必要はないじゃん」



ほんと、見ていて飽きないや。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ