桜花楼の恋
第24章 暗雲の兆し
・藤ヶ谷side
雪と寝床を共にしてから、今日で8日目になる。
雪「ああっ、若君さま」
が、初めての時かなり痛がっていたのが嘘のように。
雪「あっ、いっ」
今ではだいぶ慣れ、感じるようになったその姿を俺は複雑な思いで見つめていた。
雪「もっ…もっと‥奥へ」
このまま側室として、傍に置いておく事になるのだとしたら。
雪「わっ、若君いぃーっ」
藤「くっ」
雪「…っ、ハァハァハァ」
子を産ませるだけ生ませ、放っぽらかしってわけにはいかないだろうし。
かと言って…
雪「何を考えておいでです?」
北山の気持ちを思うと俺は…
雪「姫さまのことですか」
藤「雪…」
雪「いいんです分かっていますから」
藤「すまない」
雪「謝らないで下さい自分で決めたこと後悔はしていません」
心が痛む、こんなにも奥ゆかしい娘を籠の鳥にしてしまっていいものかどうか。
奥「太輔、あまり思い詰めず流れに従うのもまた生きる道かと思いますよ」
母上…
何度も肌を合わせれば自然と情が沸くもの。
雪「あっは、んっ、いっ」
半月もすれば、どこをどうしたら喜び鳴くのか自ずと分かってしまう。
雪「ああん、あっ、あっ、あぁーっ」
しかし、雪はそんな俺の心を知ってか知らずか。
雪「もっ、あっ、はあっ」
しなやかに乱れくねる身体は、どんどん色香を増していき。
娘から女へと変貌して、ひと月が過ぎる頃には艶やかな姿へと変わっていた。
そんな、ある日のこと。
丸山「若さん江戸から文が来ましたで」
その少し前に━
丸山「かまへんがバレたらまた怒られるのとちゃいます?」
藤「出すだけだ」
丸山「まぁ、そうやけど」
父上は未だ郁人たちと俺が付き合うのをあまりよく思っていない、だから控えていた。
しかし、誰かに聞いて貰いたかった胸の内を文にし江戸へと送ったら。
藤「トッツーありがとな」
藤ヶ谷へ
“文、読んだよ。けどごめん言葉が見つからない”
いいんだ返事をくれただけで。
“でも俺、思うんだよね人との出会いに無駄なものはないって”
んっ?
“きっと、その娘さんとも俺はそう思いたい”
ふっ…
雪と寝床を共にしてから、今日で8日目になる。
雪「ああっ、若君さま」
が、初めての時かなり痛がっていたのが嘘のように。
雪「あっ、いっ」
今ではだいぶ慣れ、感じるようになったその姿を俺は複雑な思いで見つめていた。
雪「もっ…もっと‥奥へ」
このまま側室として、傍に置いておく事になるのだとしたら。
雪「わっ、若君いぃーっ」
藤「くっ」
雪「…っ、ハァハァハァ」
子を産ませるだけ生ませ、放っぽらかしってわけにはいかないだろうし。
かと言って…
雪「何を考えておいでです?」
北山の気持ちを思うと俺は…
雪「姫さまのことですか」
藤「雪…」
雪「いいんです分かっていますから」
藤「すまない」
雪「謝らないで下さい自分で決めたこと後悔はしていません」
心が痛む、こんなにも奥ゆかしい娘を籠の鳥にしてしまっていいものかどうか。
奥「太輔、あまり思い詰めず流れに従うのもまた生きる道かと思いますよ」
母上…
何度も肌を合わせれば自然と情が沸くもの。
雪「あっは、んっ、いっ」
半月もすれば、どこをどうしたら喜び鳴くのか自ずと分かってしまう。
雪「ああん、あっ、あっ、あぁーっ」
しかし、雪はそんな俺の心を知ってか知らずか。
雪「もっ、あっ、はあっ」
しなやかに乱れくねる身体は、どんどん色香を増していき。
娘から女へと変貌して、ひと月が過ぎる頃には艶やかな姿へと変わっていた。
そんな、ある日のこと。
丸山「若さん江戸から文が来ましたで」
その少し前に━
丸山「かまへんがバレたらまた怒られるのとちゃいます?」
藤「出すだけだ」
丸山「まぁ、そうやけど」
父上は未だ郁人たちと俺が付き合うのをあまりよく思っていない、だから控えていた。
しかし、誰かに聞いて貰いたかった胸の内を文にし江戸へと送ったら。
藤「トッツーありがとな」
藤ヶ谷へ
“文、読んだよ。けどごめん言葉が見つからない”
いいんだ返事をくれただけで。
“でも俺、思うんだよね人との出会いに無駄なものはないって”
んっ?
“きっと、その娘さんとも俺はそう思いたい”
ふっ…