桜花楼の恋
第3章 つかの間の休息
と、すぐさま障子の向こうから。
藤「いいぜ、フッ」
おや、随分と簡単に了解してくれたな。
河「失礼しまーす」
が、中へ入った途端いきなり。
藤「やっと来たか遅かったじゃん、クスッ」
河「へっ?」
藤「お前だろ?その丸障子の隙間から、ちょこちょこ様子を伺っていたのは」
河「ぁ…‥」
完璧にバレてる、ハハッ
藤「で、1人?」
河「はい?」
藤「戸塚太夫は一緒じゃないんだ?」
河「んまぁ」
藤「ふーん会いたかったんだけどな、フッ」
なんでだよ?手を出そうっていうの、それは許さないぜ俺が。
けど、ふと北山の方へ視線を向けると何だか気まずそうに俯いていて。
もしかして、一緒にいるところを見られたくなかったんじゃ。
思った瞬間、俺はめっちゃ後悔してしまう。
そうだよな当たり前じゃん、昨日の夜の情事が聞かれてしまっているのは。
こいつも、分かっていた事なんだろうし。
ごめんな…俺、すっげぇ無神経だったわ許してくれ。
河「あ、やっぱり」
藤「んっ?もう帰るのか」
河「えっとぉ」
藤「俺がどんな奴か確かめに来たんじゃないの?フッ」
河「なっ!?」
そこまでお見通しだったとはこいつ、ただもんじゃあないな。
恐れ入ったぜ、ハハッ
藤「いいぜ、フッ」
おや、随分と簡単に了解してくれたな。
河「失礼しまーす」
が、中へ入った途端いきなり。
藤「やっと来たか遅かったじゃん、クスッ」
河「へっ?」
藤「お前だろ?その丸障子の隙間から、ちょこちょこ様子を伺っていたのは」
河「ぁ…‥」
完璧にバレてる、ハハッ
藤「で、1人?」
河「はい?」
藤「戸塚太夫は一緒じゃないんだ?」
河「んまぁ」
藤「ふーん会いたかったんだけどな、フッ」
なんでだよ?手を出そうっていうの、それは許さないぜ俺が。
けど、ふと北山の方へ視線を向けると何だか気まずそうに俯いていて。
もしかして、一緒にいるところを見られたくなかったんじゃ。
思った瞬間、俺はめっちゃ後悔してしまう。
そうだよな当たり前じゃん、昨日の夜の情事が聞かれてしまっているのは。
こいつも、分かっていた事なんだろうし。
ごめんな…俺、すっげぇ無神経だったわ許してくれ。
河「あ、やっぱり」
藤「んっ?もう帰るのか」
河「えっとぉ」
藤「俺がどんな奴か確かめに来たんじゃないの?フッ」
河「なっ!?」
そこまでお見通しだったとはこいつ、ただもんじゃあないな。
恐れ入ったぜ、ハハッ