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それは、屋敷のかなり奥。



藤「遠慮せず上がれ、ここなら許しなしには誰も来れないから」

ニ「ぁ…あぁ」

藤「で、なんでこいつのこと知っているの？説明して貰おうか、わた」

横「時々町人になりすまし様子を見に行ってたから」

藤「はっ？」

横「別に誰かに頼まれたわけじゃないから安心して自分の意志、ﾆｺｯ」

藤「渉…」

横「お前は俺の弟みたいなものだし気になるのは当然じゃん、ﾌｯ」

藤「うっ…悪い‥」



うわっ、ガヤがうなだれてしまっている。



横「その時、ちょくちょく郭の中へ入って行くこいつのことを見かけてさ」



だから、声をかけてくれたんだ。



横「が、太輔の相手の顔を見たわけじゃない。あくまで外から様子を伺っていただけだし」



かっちょぇー



藤「んっ？」

横「どうした？」

藤「こいつ目の色が変わってしまっている」

ニ「ｷﾗｷﾗｷﾗ」

藤「どうやら、わたに憧れてしまったみたい」

横「それは光栄だね、ﾌｯ」

ニ「はっ、はい」

藤「ぷっ、ｸｸｸｸｯ」

横「今のお前にとって二階堂がここへ来たのはいい事なのかもしれないな」

藤「どういう意味？ﾊｯ」

横「２人でよく話してみたら上手くいけば、ねっ」

藤「あぁ、ﾌｯ」

横「よし、じゃあ次は裕太の部屋へ行こうか」

玉「うん、ﾌﾌｯ」



が、そういうと渉って侍はタマってやつと出て行ってしまい俺はガヤと２人きりになる。

けど、そこで思いもかけない話しを聞かされる事になるんだ。

なぜ、ガヤがミツに拘るのかその全ての理由を。