桜花楼の恋
第7章 募る想い
番頭「宏光、お客様だ」
北「客?」
番頭「若様の弟君がお前に会いたいと、わざわざ足を運んで下さった」
北「藤ヶ谷の」
障子の向こうから聞こえて来る声。
番頭「くれぐれも失礼のないように分かったな」
北「あぁ、フッ」
番頭「では私は場を外しておりますのでお帰りの際はお声を掛けて下さいまし」
そして番頭は去って行き、俺は深呼吸をしてからソッと障子を開け中へと入る。
畳の上にひれ伏してる姿は、女みたいにピンクの着物を着てはいたけれど髪型は間違いなく男。
玉「裕太と言います顔を上げて下さい」
そう言うと。
北「北山宏光です、まさか兄貴の代わりに弟が来るとはな、フッ」
玉「えっ、別に俺はガヤの代わりに来たんじゃ」
が、見つめる瞳は真っ直ぐで。
北「どっちでもいいわ、んな事あいつは黙って行ってしまった、それに変わりはないんだからよ」
でも、そう言って笑った顔はどこか寂しげで。
玉「ガヤは、その事をずっと気にしている」
北「…んだか‥けど」
玉「なに?」
北「それも今の俺には関係ないことだわ、フッ」
玉「どうして?ただの客だから」
北「ちげぇ」
玉「‥‥っ」
北「あいつは…あい‥分からねぇよ俺にも…クッ」
この人、なにかに苦しんでいるみたい。いったい何を?
北「勝手に人のこと買って好きにしまくり俺のこと壊しやがって」
玉「えっ」
北「言いたいだけ言ったら帰ってしまい、ふざけんなっつうの」
玉「あ…の‥」
北「俺はどうしたらいい月が変われば他の客を取らなければならないんだ何が自分に惚れさせるだ消えちまったじゃん人のこと放っぽらかしにしてよ」
ガヤのことで、辛い思いをさせちゃっているってわけ?
北「客?」
番頭「若様の弟君がお前に会いたいと、わざわざ足を運んで下さった」
北「藤ヶ谷の」
障子の向こうから聞こえて来る声。
番頭「くれぐれも失礼のないように分かったな」
北「あぁ、フッ」
番頭「では私は場を外しておりますのでお帰りの際はお声を掛けて下さいまし」
そして番頭は去って行き、俺は深呼吸をしてからソッと障子を開け中へと入る。
畳の上にひれ伏してる姿は、女みたいにピンクの着物を着てはいたけれど髪型は間違いなく男。
玉「裕太と言います顔を上げて下さい」
そう言うと。
北「北山宏光です、まさか兄貴の代わりに弟が来るとはな、フッ」
玉「えっ、別に俺はガヤの代わりに来たんじゃ」
が、見つめる瞳は真っ直ぐで。
北「どっちでもいいわ、んな事あいつは黙って行ってしまった、それに変わりはないんだからよ」
でも、そう言って笑った顔はどこか寂しげで。
玉「ガヤは、その事をずっと気にしている」
北「…んだか‥けど」
玉「なに?」
北「それも今の俺には関係ないことだわ、フッ」
玉「どうして?ただの客だから」
北「ちげぇ」
玉「‥‥っ」
北「あいつは…あい‥分からねぇよ俺にも…クッ」
この人、なにかに苦しんでいるみたい。いったい何を?
北「勝手に人のこと買って好きにしまくり俺のこと壊しやがって」
玉「えっ」
北「言いたいだけ言ったら帰ってしまい、ふざけんなっつうの」
玉「あ…の‥」
北「俺はどうしたらいい月が変われば他の客を取らなければならないんだ何が自分に惚れさせるだ消えちまったじゃん人のこと放っぽらかしにしてよ」
ガヤのことで、辛い思いをさせちゃっているってわけ?