こんなとこじゃイヤ!
第3章 再会
冬樹さんに誘われるまま俺は、車へと乗り込んだ。
如何にも高級そうで、目を見張ってしまう。
「…ふぁ…っんん…ッ」
いつのまにか冬樹さんの顔が近くにあって、気がついたらキスされていた。
そのままシートを押し倒されて、深くなってくるキスに翻弄されてしまう。
あまりの情熱的なキスに、俺も夢中になって舌を絡めた。
制服のシャツに潜り込んでくる指先に、残っていた理性が冬樹の胸を押し返した。
「こんなとこじゃ……イヤです」
「そうだよな……ごめんな。ちょっとがつっき過ぎた…」
照れたように笑う冬樹さんが、俺より年上だけど少年のようで可愛いらしかった。
大人で格好良くて、どこを取っても完璧な人なのに…