テキストサイズ

きみの一閃で目覚めた恋心

第2章 ~告白のメッセージ~

隼君が、お兄さんに俺の事を話したら案の定、かなり心配されたみたいだ。

「自分もゲイで彼氏が居るとは言え、高校の時から1人で弟を育ててきたから恋人が出来たら心配するよな」

そうとわかれば、明後日までに心の準備をしとかないとな…。

◇梅田マンション5階・505号室前◇

-郁視点-

「郁さん、おはようございます」

「大喜君、おはよう」

先生の原稿を引き取りに行くと、大喜君が出迎えてくれた。

◇505号室・作業部屋◇

「はい、最新話の原稿」

僕は編集の仕事で、犬飼リトルとしてBL作家をしている小泉小太郎さんの担当を受け持っている。

「確かに受け取りました」

先生から、連載中のBL漫画の最新話の原稿を受け取る。

「はぁ…。」

「郁君、どうしたの?」

溜め息を吐く、僕を心配する先生。

「郁さん、お茶どうぞ」

「大喜君、ありがとう」

大喜君から、お茶が入ったコップを受け取って飲み干す。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ