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きみの一閃で目覚めた恋心

第3章 ~初対面のリザルト~

「……。」

隼君に言われ、再びメニュー表を見る郁さん。

「……この、スタッフお任せメニューで」

スタッフお任せメニューとは、梅田喫茶店オリジナル特別メニュー。

客に指名されたスタッフが、メニューの中から値段相応を料理をランダムもしくは、メニュー表にはないそのスタッフの創作料理を作るシステム。

「……スタッフの指名は、信長君…アンタが作って下さい」

「俺、ですか?」

指名されて、思わず困惑してしまった。

「メニュー表の中からランダム、創作料理でも何でも良いです」

郁さんは顔を上げて、俺の顔を真剣な表情で見る。

「僕の舌を唸らせる程の料理を、アンタが作って僕に美味しいと言わせたら、弟との交際を認めます」

「ッ!?
ほ、本当ですか!?」

「約束します……ただし」

一旦、間を置いてから郁さんは再び口を開いた。

「僕の舌を満足させる事が出来なければ、隼とは別れて諦めて下さい」

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