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私と飼い主のはなし

第8章 私の家庭教師

甘い部屋の香り。
女の子らしい小物が飾ってあったりして部屋はいつもと変わらない、そう思った。
けれど床の隅においてあったのは女の子らしい部屋に対し不自然に転がっている男性器の模型のようなもの。そして横に置いてある電動歯ブラシ。


(これって、もしかして…)


近付いて見てみるとやっぱり勘違いではなく男性器を模ったものだった。
なにに使うかなんて女性に疎い僕でも分かった。
日向さんでも、自慰をするんだ。
それじゃあ、横に置いてある電動歯ブラシもそれにつかうものなのかもしれない…

クーラーが効いてあるはずなのに全身から汗が出る。
そして股間が異様に熱くてズボンからくっきりと自分のモノが浮き出ていた。

僕の中の日向さんのイメージは、純粋で清楚で、そして女性らしい、そんな人だった
けど、そんな日向さんが…
イメージとは違ってがっかりするどころか僕は何故かとても興奮していた。

淡い恋心とは違う、今まで眠っていた男の感情
性欲が一気に呼び覚まされた気がしたんだ。


(…これが、日向さんの中に…)


恐る恐る目の前にあるディルドに触れようとした。
だけど階段を登る足音が耳に入りすぐに僕は床に敷いてあるクッションの上に正座をした。

その数秒後、日向さんがお盆にケーキと飲み物を持って部屋にはいって来た。

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