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ながれぼし

第7章 スパークリング






プシュ。と栓を捻れば爽やかな音をたてる。


俺の最近のお気に入り。
強目の炭酸の…まぁ ただの水。

流石にこんな時間から飲み直す気にもなれないし。かといって、明日は仕事が昼からだから、このまま寝るのには勿体ない。



俺は、冷蔵庫から取り出したばかりの冷たい炭酸水を、ごくごくと喉へと流し込んだ。


相「…っぷは!」


あースッキリする。
酔いざましにはちょうどいい。



さて。

溜まった録画でも観ようか…



でもテレビの前にあるソファーには、大野さん。
ぐっすり眠る大野さん。


さっき俺が掛けたブランケットに、今や くるまるように丸まって熟睡する。




どうしたもんか。
寝室に運ぶ?大野さんくらいなら頑張れば運べる気がする。


俺は、パチパチと弾ける瓶を持ったまま
リビングへと足を進める


再び登場
抜き足 差し足 忍び足


俺は静かにソファーの前へ回り込み、ローテブルに静かーに瓶を置いて、ラグへと膝を付いた。



「…」


大「すぅ……すぅ……」


「……」


大「……くぅ……くぅ……」



呼吸をする度に、その小さく細い肩が上下する。




……

ねぇ 大野さん。

なんで…
なんで俺?

松潤でもなく、ニノでもなく……翔さんでもなく
ねぇ…なんで俺なの?


ゆっくりと手を伸ばし



ねぇ、そろそろ教えてよ。



そっと、丸い頬っぺたに触れる



ねぇ…大野さん?

俺ね、最近ずっと貴方のこと考えてんだよ。
いっつも頭の中にいんの。


ねぇ、なんでだと思う?
考えても考えても…俺の頭じゃわかんない。


だから


だからさ…



そろそろ答えを教えてよ。




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