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ながれぼし

第7章 スパークリング





触れた頬っぺたの直ぐ近くにある唇。


この唇から奏でられる声が…心地好くて
皆から無茶振りされて、困ったように笑う声が可愛くて

時々、びっくりする事を言い出す、この唇が……



大「……、………」


この唇が……何?


大「…ん……」

気付けば、俺の親指はその唇を撫でていて
あ、大野さんが起きる。そう思ってても俺の指は、唇に触れるのをやめられなくて


大「……ん……あ ぃばちゃ…」


小さく、動いた唇…

俺は



その唇をふさいだ。





相「…」
大「……」

なんでかって?


…だって…何だか聞いちゃいけないような
聞いたら、なんか…何かが変わってしまいそうで


だから俺は自分の唇で、大野さんの唇をふさいだ。


けどさ
唇を塞ぐ方法なんてさ、他にもあったんだ。

手で塞ぐとかさ。


でも

でも…勝手に体が動いたんだよ



仕方ないじゃん。勝手に動いちゃったんだから

だから…もぉ知らない。


大「……ンッ…」


どーにでもなれ。



想像なんてしたことないけど
びっくりするくらい柔らかかった唇。


大「……っ…、…」


つけては離し、離してはまたつけて

俺は少しだけ開いた隙間に、自分の舌を差し込んだ。



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