
ながれぼし
第8章 in the water
*
岡田「貧血だな。」
松・相「貧血…」
岡田「もう意識ははっきりしてる。
ただ、顔色は悪いまんまだから、今は保健室で休んでるよ。」
松「俺…ニノの所に行ってきます!
俺達、ニノが調子悪そうなのわかってたんです。その時点でニノに声掛ければ良かったんです。だからっ」
俺の隣で、うんうん。と頷く雅紀。
岡田「…気持ちはわかる。
が、二宮は、練習の邪魔になりたくないって言ってたよ。だから…」
「邪魔ってっ!」
岡田「聞け。だから、練習が終わったら直ぐに会いに行ってやれ。
それに今は、櫻井が付いててくれてる。」
松・相「、……」
岡田「わかったか?」
「はい…」
相「…はい」
岡田「よし!んじゃ練習に戻るぞ!」
.
その後の練習。
ニノのことは気になりつつも岡田が言うように、ニノのことだから、自分のせいで練習に身が入らなかったと知れば、責任を感じてしまうだろう。
だから、俺達は全力で練習に励んだ。
相「松潤、ニノの荷物持った?」
「オッケー。ロッカーに着替えがないから、着替えは済んでるっぽい。」
練習終了と共に、マッハで着替えと帰り支度を済ませた俺と雅紀は、ニノが寝てるという保健室へと急いだ。
「あ、雅紀ストップ。」
保健室の扉をノックしようとした雅紀の手を掴んで止める。
相「え?なんで?」
「ニノ。もしかしたら寝てるかも。静かに入ろう。」
相「…あ。そか。そだね。」
雅紀は、静かに扉を引いた。
