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ながれぼし

第8章 in the water








岡田「貧血だな。」


松・相「貧血…」


岡田「もう意識ははっきりしてる。
ただ、顔色は悪いまんまだから、今は保健室で休んでるよ。」


松「俺…ニノの所に行ってきます!
俺達、ニノが調子悪そうなのわかってたんです。その時点でニノに声掛ければ良かったんです。だからっ」

俺の隣で、うんうん。と頷く雅紀。

岡田「…気持ちはわかる。
が、二宮は、練習の邪魔になりたくないって言ってたよ。だから…」

「邪魔ってっ!」

岡田「聞け。だから、練習が終わったら直ぐに会いに行ってやれ。
それに今は、櫻井が付いててくれてる。」


松・相「、……」


岡田「わかったか?」


「はい…」
相「…はい」


岡田「よし!んじゃ練習に戻るぞ!」




.



その後の練習。
ニノのことは気になりつつも岡田が言うように、ニノのことだから、自分のせいで練習に身が入らなかったと知れば、責任を感じてしまうだろう。

だから、俺達は全力で練習に励んだ。




相「松潤、ニノの荷物持った?」


「オッケー。ロッカーに着替えがないから、着替えは済んでるっぽい。」


練習終了と共に、マッハで着替えと帰り支度を済ませた俺と雅紀は、ニノが寝てるという保健室へと急いだ。



「あ、雅紀ストップ。」

保健室の扉をノックしようとした雅紀の手を掴んで止める。

相「え?なんで?」


「ニノ。もしかしたら寝てるかも。静かに入ろう。」


相「…あ。そか。そだね。」


雅紀は、静かに扉を引いた。


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