
ながれぼし
第8章 in the water
「っ…!」
突如 保健室に響き渡った高音に
思わず目を瞑った。
相「ちょっ!松潤なにしてんの!」
「うえっ!え?!俺?!」
相「そーだよ!なんか金属の棒みたいの
めっちゃ落っこどしたんじゃん!」
「え…あ、」
そんな事を言われて足元を見れば、
確かに、何に使うかわからない金属の棒が床に散乱していて
その直ぐ側には、移動式の棚のようなもの。
…
あー。後ろに下がった拍子に、ぶつかったんだな。
「俺か。」
相「シレッと、俺か。じゃないよ松潤!
今は不味いって…」
櫻「あーコホン。」
松・相「……げ…」
二「……なぁーにが、げ?なの?
盗み聞きって趣味悪。」
ベッドのカーテンを引いて出てきたニノ。
その目は、俺達をめっちゃ睨んでるけど
その頬っぺも耳も赤い。
相「ちっ違うよ!これはたまたま!
あ、これ!これこれ!ニノの荷物持ってきたの!」
「そっそうだよ!何よりニノが心配できたんだよっ」
相「そそそそそそう!」
別にやましい気持ちで来たわけでも、趣味で聞き耳を立ててた訳でもないのに…しどろもどろ。
ニ「……」
櫻「……」
2人は、そんな俺達を見て、
そしてゆっくりとお互いの顔を見て
櫻・ニ「ぷっ…」
ニ「ふふふ…!」
櫻「あは…あはは!」
松・相「??」
ニノは耳を赤くしたまま
櫻井先輩と、それはそれは嬉しそうに笑ったんだ。
