
ながれぼし
第8章 in the water
***
ニ・相「で?」
大「でね。そしたら松本くんが『好きだ』って言ってくれてね。」
ニ・相「うんうん。」
大「わぁ〜やっと言ってくれたって思って、俺 超嬉しくなっちゃって。」
相「だよねだよね!好きな人に好きって言われたら、超嬉しいだろうね!」
ニ「それでそれで?」
大「だから俺も「好き」って言おうとしたの。
そしたらさぁ…」
…
大「なんて言ったと思う?」
相「えぇ?なんだろぉ?」
う〜ん。と大袈裟に頭を捻るふりをする雅紀。
大「松本くんね、『俺、水の中が大好きだ!』って言ったの。」
……
ニ・相「…」
大「それもすっごいキラキラした笑顔で。」
……ぐ…
ニ・相「……」
…痛い。ニノと雅紀の視線が痛い…
大「俺、精一杯気持ち込めて松本くんにキスし…んぐ」
「だあっ!ストップ!ストーップっ!!」
俺はあまりにも恥ずかしくて、続きを言わせまいと大野くんの口を慌てて抑えた…けど、もう時すでに遅しなんだよ…
ニ・相「はぁぁ……潤(松潤)ってほーんと…」
ほらきた…
ニ・相・大「大概 ちょー鈍いよねぇ。」
ぷは。と俺の手から離れた大野くん。
そして声を揃える3人。
俺はというと
「ぐう…」
ぐうの音も…いや、ぐうの音くらいしか言い返せなくて
湯だったタコの様に真っ赤っかであろう顔。
の、何処を向いて良いのかわからない迷子になった視線を、おずおず。すごすご。と下へとさげた。
