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ながれぼし

第6章 きみごころ




何が友達だ
何が親友だ

そう思った


でも本当は

本当は…


羨ましかった



.

「っう…うく……っひく…」

蛇口全開
大洪水の顔面

櫻「…あーもう。泣ーくなってー。」
大泣きし出した俺を、櫻ちゃんはベンチに座らせた

「っだっでさぁ…」

止め方がわかんないんだ
こんなに泣いたことなんてなくて
どうやって止めたらいいかわかんない

櫻「ま…いっか。」

そう言って、また櫻ちゃんが優しく背中を擦るから…

「う゛ぅ〜っ」←更に泣く奴


「泣け泣け。我慢することねぇよな。あ、俺の胸 使うか?」



……イケてるメンツ
イケてるメンタル
そうか、これが真のイケメンか……

…でも、使うなら胸がある女の子のがいい←


ので、流す

「ねぇさぐらぢゃん…」


櫻「……なんだよ?」


「おーのっぢも、俺をそんな風に想ってくれでるかなぁ…?」

あんなにワーワーワーワー騒いでたのに
いまだにベンチの手摺に寄りかかり、気持ち良さそうに寝てる大野っち

「ふっ…だろうなぁ。
だって智くん。タケのことすげぇ大すきじゃん。」



そうかな。そうなのかな
そうだったら……いいな…

でもなんか
櫻ちゃんが言うなら、そうなんだろうなって
思えた



そう

この事が、正に俺の人生においての大事件で


そして…


大「ん〜…うっるさいなぁ…」
もにょもにょ言いながら、頭を上げ

宮・櫻「あ、起きた。」

…つーか今(笑)

「ずびっ…だいじょぶ?大野っち?」


大「………んう?」

あはは…寝ぼけてる

櫻「あ!そだタケ。俺と智くんの事だけどさ。」


「? あぁ付き合ってるっ…!…んんっ!」

櫻「…あ」

櫻ちゃんの方へと向こうとした俺は
何かに物凄い力で引っ張られ…



え?
ガツン。と顔…いや唇に当たった何か
で、目の前にはドアップの大野っち……の顔?!!?!


大「っ……はぁ…タケちゃん♪
大すきーーー♪♪」

ちゅぱ。っと離れていった柔らかい感触



……は?

櫻「ぐふっ…ほぉらな、タケ。
智くん、大すきだってさ。…ぶふふっ(笑)」



…え?へ??な…これ…


「お…」


櫻「ん?」


「お…お、お…」


櫻「?」


「俺のっ!!初チューーー!!!(泣)」


櫻「ぁ…マジ?」


これが、超大事件だ

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