
ただ今嫉妬宮発動中!
第1章 嫉妬宮その1~N×A
メッセージを返す。
【お疲れさま~。まーくん、今どこ?】
とりあえず、直接会いたくなった。
ラーメン食べないかな?
それで、さっきの態度謝ろう。
って。
思いながら、返信を待った。
リビングのソファーにとりあえず座って
ほぉっと一息ついた。
ブブブッ
握っていたケータイのバイブの振動にオレは
直ぐ様、反応して画面を開いた。
…………えっ
メッセージをパッと見た時、さっきまでの
胸の中の想いが、一瞬でサァーっという音が
聞こえるんじゃないかと思うくらいの勢いで
僕の中から消えていった。
代わりにさっきまでの、レッスン場にいた時の
あの黒いモヤモヤした感情が、胸にじわじわと
広がっていくのが分かる。
【今、松潤と一緒に帰る途中だよ】
……………………。
ただ、レッスン帰りに潤くんと帰ってるだけ
の事じゃん。
そんなの普通の流れだろ。
分かる。
分かってるよ。
だけどさ。
たった一言、これだけのメッセージでオレは。
こんなに、気持ちが動かされんだ。
今どこ?なんて疑問系で自分から送ったくせに
その返信に、返信する気が全くなくなった。
