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ただ今嫉妬宮発動中!

第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★




その時、一階からバタバタする音が
聞こえて母親の声がした。



「二人とも部屋にいるの~?」




って。




この時間に帰ってくるなんて珍しいじゃん。




……抱き合っていた身体を離して




N「オレが行く」




そう潤に言って、一階に降りた。
潤の少し不安そうな顔を尻目に。




N「お帰りなさい。今日は早かったんだね」


オレの方を振り返った母親がキッチンで


「あら、和。あなたも帰ってたのね。
 潤の様子どう?仕事、ちょっと早めに
 切り上げさせてもらって帰ってきたのよ」




N「フフフッ。小ちゃい子どもじゃあるまいし、
 潤は大丈夫だよ」



「あぁ、なら良かったわ。あの子にはなんだか
 聞きづらくなっちゃってね……あなたがいて
 くれて良かったわぁ。」



そんなに誉めてくれても、何にも出ませんよ?




……潤と抱き合っていたなんて事実はさ。




一生、誰にも気付かないようオレは
演技を続けますよ?

  


親が腰抜かすといかんからね。





潤があんまりにも心配してたからね。





ここでも、ちょっと予防線張っとこうかしらね?





N「ね、母さん、オレね?今度の休み出掛けるから
 お小遣いちょっともらえない?」


 
「えっ!?あなたが?潤と出掛けるの?」




……そんな出掛けるくらいでそこまでびっくり
しなくても……って。


普段、そんだけ出不精って事ですよね?


母さんには、たまに使うオレの上目遣いからの
お願いは……非常によく通用する。


たまにしか出さないのがコツじゃない?



N「潤じゃないよ。ねっ?お願い!」




「潤じゃないの?えっ……まさか彼女?」




……母さん。
彼女、ではないんだけどね?






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