ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
S「いやぁ~ゴメン!ゴメン!オレ奢るよ?
何にする?」
N「飯も奢ってくれんの?」
チラッと見て翔にもう一度確認して。
S「オレが誘ったんだし、オレが今日全部
出したいの」
ニコニコ笑って言ってる翔に。
N「お前んち、金持ちなの?」
直球で聞いてみた。
S「あ~まぁ、金持ちっつうか、親のもんだし?
オレは、昔からジャーナリストになりたくて、
早く家も出たいんだよ。」
N「ジャーナリスト?……へぇ」
S「和は?なんか先決めてる?」
N「オレ?……別にない」
S「まだ、分かんないよなぁ……先の事なんて」
N「……」
S「オレは、でも今……」
そう言って下を向いた翔。
………………。
S「今すげぇ、楽しい!!」
オレを真っ直ぐ見つめて、最高の笑顔を
向ける翔が眩しかった。
胸に、何かザワッとするものを
直感的に感じたような気がした。
……なんなのよ。
これ?
こいつのペースに引きずられている感覚に
オレは、一瞬動揺している自分に気付いた。
S「和とこうして会えて二人で……さ。」
……マジで嬉しそうですね。
こいつのこんな表情、今までどれくらい
の奴が側で見てきたんだろうね?
男のこいつに。
オレも、調子狂わされっぱなしで。
柄にもなく、どう返していいか
分からなくなった。