ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
なんて言ってみた。
S「ウソっ!?本当に?」
翔がその大きな目をキラキラさせながら
聞いてくる。
フフフッと笑いながら
N「そろそろ出ます?」
と、オレはトレイに手をかけた。
S「あっ、オレやるよ」
そう言って、翔が二人分のトレイを
ヒョイっと持ち上げて席を立った。
……彼女かよ。
オレは。
いや、どっちなんだ?
この場合?
……なんて、翔の行動にふと思ったオレ。
まぁ、別に本当に付き合うわけじゃないし
どっちでもいいっちゃあ、いいんだけど。
こいつから見たら。
今までの、言動からすれば
オレの事、可愛いだの何だの言ってるし。
多分、オレがこいつの女役のほうに
なっちゃってんだろうな、なんて思う。
トレイを意気揚々と片付け始める翔の
後ろ姿を目で追いながら、なんだか妙な
気分になっている自分にちょっと戸惑った。
まるで自分を女の子のように扱う翔の
言動が、この可笑しな戸惑いを
感じさせたんだろう……
……本当に変な奴。