ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
S「やっぱり、小悪魔ちゃんだ……」
ぼそっと翔が俺の頭の上で呟いた
一言に、
N「行こっ?」
ニッ~コリ微笑む俺。
Tシャツから、手を離して「んっ」
と言って翔の方に手を出した。
S「えっ!」
また、驚いて一歩下がった翔の手を
そのままグイっと取って
N「あんたんち行こ?」
っと、もう一度言って翔の顔を見上げた。
そんな俺に、途端にまた動揺が隠しきれない
翔は
S「えっ!?ええッ!!」
握られた手と、俺の顔を何回か交互に
見た後、
S「いやっ……これは、ちょっと待って……」
N「何?嫌?」
S「イヤイヤイヤイヤ」
N「……嫌なんですか?」
イヤを連呼する翔に、むぅっとする俺。
そんな俺の表情に翔は、慌てて
S「違っ……、違う!うっ、嬉しすぎっ……」
ハハッと笑いながら、顔を赤らめて
その場で握ってる手を見つめて、
空いてる左手で、その口元を覆っていた。
どんだけの反応見せんのよ……
ただ、手繋いでやっただけで。
それに、この間も繋いだじゃん。
あんた、童貞でも何でもないんでしょ?
……マジ、笑える。
こんなに、ストレートに感情を出す奴
珍しくね?
……潤の可愛さには勝てないけど
こいつはこいつで、顔が綺麗なせいか
こんな反応返ってくるのは、ちょっと
反則だな。
女なら、完璧堕ちてるんだろうな。
こんな表情見せられたらさ。
俺の事を好きだと言うこいつにさ。
もっと先進めてみたら、どんな反応見せて
くれるんですかね?
俺に溺れて、さっさと潤からも離れたら
いいのよ。
俺と潤の二人の間に入ってこようとする
奴なんか、邪魔者でしかないんだからさ?
ね?
俺は、翔の純粋に恥ずかしそうに
照れてる姿を見ながら心の底では
そんな事を思っていた。