ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
翔が呼んだお迎えの車の中で
チラチラ俺を見ている翔の視線に
わざと気付かないふりをして、
スマホを弄っている俺。
横に座っている翔はそわそわと
落ち着きがない。
……うけるわ。
指で自分の太ももをトントンしながら
俺をチラチラ見ている。
N「何?」
突然、俺は翔に話し掛けた。
S「ゥえっ!?」
……声、裏返っちゃってますけど(笑)
N「そんな見られたら、何?って思うでしょ?」
スマホから目を離さず、しれっと言う俺に
S「えっ?み、見てないよ!」
明らかにウソだと分かる態度にマジで
うける。
N「フフフフっ」
翔を見て笑う俺に、
S「思ってたより、和、笑うんだね」
なんて。
俺も思ってもいない言葉が返ってくるもんだから。
N「……そう?」
としか返さない。
S「……笑った顔も……ゴニョゴニョ……」
N「はいっ?」
最後、聞き取れないくらいゴニョゴニョ
話す翔に聞き返す俺。
S「いや、だから……笑ってる顔も100倍可愛いって」
……………………。
恥ずかしそうに言うこいつに。
俺も引くくらい、はずいわ。
そんな歯の浮くようなセリフ。
……しかも、運転手さんいますから。
朝もそうだったけどね?
こいつ、本当に。
読めないとこあるよな……
なんて思いながら
俺は黙ったまんまスマホを眺めた。
S「和?ごめん!変な事言った?でも、
本当にそう、思ったんだよ!」
翔が横から一生懸命言ってくる。
……はい、分かりましたから。
それ以上、他人の前で言わないでくれます?