ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
ササッと手元のスマホをタップする。
はい、送信ッと!
ピロリん♪
横にいる翔のスマホから、ライン通知が
聞こえた。
さあ、開け。
驚くなよ?
フフフフフフッ
S「えぇっ!?」
車内に馬鹿デカイ翔の声が響いた。
と、同時に前にいる運転手が
ミラー越しに
「翔さま!?大丈夫ですか?」
って……
……やっぱ、坊っちゃんなんだな。
その心配された
「翔さま」は。
運転手の声なんか届いちゃいないんだろう。
S「ま……マジ!!?」
また、一言叫んでる。
S「こ……これって……本当に?」
翔が赤い顔して、俺を見ながら
言うもんだから。
しぃ~ッと人差し指を唇に当てて
それ以上、喋んなって諭した。
翔は、落ち着かない様子でスマホをタップ
している。
と、同時にまた俺のスマホにラインが
入った。
【俺、死にそう!】
ブハッ!
思わず吹き出して、翔を見た。
翔も、照れくさそうに笑っている。
また、車内に甘い空気が流れている
ようで……
俺は、あくまでも演技だから。
って……
自分の中で再確認しながら。
余りにも嬉しそうにニコニコしてる
こいつを横目に……
また、自分でもよく分からない感情が
一瞬頭を過った事は。
なかった事にしとこうって。
そうこうしてるうちに、車はどっかに
着いたみたいだ。