ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
S「和、着いたよ?俺んち。ここ。」
運転手にドアを開けてもらい、俺も外に出た。
……はっ!?
マジか。
スゲーなぁ。
本当のお坊ちゃんだったわ。
N「スゲー」
思わず、言葉に出していた俺に
翔が
S「そんな言うほどのとこじゃねぇし。」
ハハハって笑ってる。
イヤイヤイヤ、スゲーだろうよ。
目の前に広がる庭園の中にある池。
鯉、いますよ?
……。
それに家。
デケェ!
翔が俺に向かって
「こっち」って案内してくれるのに
後ろから着いていく。
中に入って、お手伝いさんみたいな
人達が数人バタバタと
「お帰りなさいませ。お坊ちゃま。」
俺にも
「いらっしゃいませ。」
などと声が掛けられた。
翔が振り返って俺に
S「部屋行こう?」
ってニッコリ微笑むから俺もつられて、
N「あっ……お邪魔します」
って言いながら翔について行った。
どこまで続くの?この廊下……
なんて思いながら、パタパタ歩いて
着いていく。
ずっと、廊下の一番先にある部屋に
通された。
ガチャリ。
翔が開ける。
S「散らかってるかもだけど……どうぞ」
ニッコリ、はにかむ翔がこっちを見ながら
俺を自分の部屋に通してくれた。
N「広ッ!!」
第一声目がまさにそれ。
こいつの部屋一つで、野球出来んじゃね?
ってくらい広い部屋に通された。
S「そう?和がまさか家に来てくれるなんてさ……
思ってもいなかったから、散らかったまんま
なんだけど……」
恥ずかしそうに、今度は頭をポリポリ掻く
翔が。
俺が返事をするのを、待たずに
S「好きな人連れてくるって分かってたら、
もうちょっとましに片付けしてたんだけど」
って。
今度は、鼻の頭をポリポリ
恥ずかしそうにしながら掻いていた。