ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
N「親が社長さんか何かなんですか?」
翔は、こちらに歩いて来て向かいのソファーに
腰掛けた。
S「あ?ん~まぁ、そう?」
有耶無耶に答える翔。
N「だって、家と比べて全然違うから
笑っちゃうくらい、超広いし」
フフフって笑って見る俺に。
S「大したものじゃないから。
それより、和ん家にも今度行ってみたいな。
和がいつもどんな所で生活してるのか
スゲー知りたい……って、キモい?
ゴメン!ハハハッ」
ジュースをどうぞと俺に差し出しながら
翔は、目の前でペラペラ捲し立てる。
N「…………」
俺は、それにはまだ答えないで
差し出されたジュースを
「頂きます」
って、受け取って飲んだ。
じっと見つめる翔。
N「えっ!旨い!これ♪」
出されたジュースの余りの旨さに
つい出た一言に。
S「アハハ!本当に?良かった!
これ、俺が好きなミックスジュース!
旨いでしょ?」
翔も、ごくごくと凄い勢いで飲んでいく。
N「ハハハッ、どんだけ喉乾いてたんですか?」
翔が全部飲み干すのを見ながら
思わず突っ込んでしまう。
S「いやっ……だってほら?和が俺の部屋に
いるってだけで、夢見てるのかな?って……」
身体をソファーの背凭れにドサッと
預けたり、起き上がったりしながら
落ち着かない様子で、頭をポリポリ掻く
仕草をしている目の前の翔。
S「……なんか落ち着かない……」
自分で言っちゃってますし。
N「……何でですか?」
じっと翔を見ながら一言聞いてみる。
……理由なんて分かってるけど。
S「な、なんでって……ねぇ?……」
N「はい?」
S「……さっきの車の中での言葉……
……本当に?」
ですよね?
それ、気にしますよね?
やっぱり。