ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
S「確かに、本気になれそうって書いて
あったけどさ……本当なの?
……これ……」
そう言って、向けられたスマホの画面。
さっき俺がこいつに送った言葉が
見えた。
【手っ取り早く肌重ねてみる?
俺も本気になれるかもね?】
って。
ンフフ……
至近距離で近付くと、翔は慌てて
S「あぁ……待って!いきなりそれは……」
なんて言いながら、左側の空いてるスペースに
身体一つ分だけ、ずれた。
N「嫌なの?……こういう事?」
ずれた翔に、またジリッと近付いていく俺。
S「いや、嫌じゃない!嫌じゃないっ!」
ブンブンと片手でジェスチャーする翔。
N「好きなんでしょ?じゃあ、しよ?」
そう言って俺は、
目を閉じて「んっ」と唇を翔に
突き出して「ちゅー」のポーズをやってみる。
……………………。
何秒、こうしてた?
おいっ!早くチュウくらいしろよ?
この俺が、へたれなお前にこれだけやって
やってるんだからよぉ?
チラッと片目を開ける。
はっ!?
目の前にうっすらと真っ赤になって固まった
まんま目を、これでもかってくらいに大きく
見開いている翔が見えた。
マジ、乙女か。
いや……へたれすぎるわ。
N「……ねぇ」
俺の低い声にビクンと反応する翔。
S「あっ……は、い。」
返事するのが、やっとな感じで。
俺を、凝視していた。