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ただ今嫉妬宮発動中!

第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★




N「…………」


こいつの、こんな反応。
女子かよ。
なんて、思わず突っ込みたくなるのを
抑えて。



N「俺の事好きなんでしょ?」



下から覗き込むように聞いてみる。


真っ赤になってる翔は、ブンブンと何回も
縦に首を振りながら、俺を見つめている。



N「じゃあ、何で?」



真顔で迫る俺。
翔を、じっと見つめる。

おねだりしてる彼女の図だな。

だけど、翔はこう言った。


S「やっ、やっぱりいきなり……和にそんな
 こと……」


N「出来ないの?したくないの?」


翔が言い終わらないうちに、被せるように
言う俺。


S「……いや、違っ、したいけど……あっ!?
 ゴメン!いやっ、あの、そのいきなりは……」


しどろもどろ、まどろっこしい説明を
こんな状況でペラペラする翔。


……真面目か。


俺は女でもないし、別にこいつに本気で
ここまで迫ってるわけでもない。


でも、こいつのへたれ具合に
なんだか、もうどうでもよくなってきた。




N「……あっそ。んじゃもう、やーめた。
 ならもう帰るわ。」



一言冷たくいい放つ俺。


 
立ち上がった俺に、



S「えっ!えっ!?ちょっ、ちょっ、和」



翔の慌てる様がチラッと視界に入ってきたけど。


はい。もう終わりでーす。


へたれ君の相手は、もう演技するのも
疲れちゃったのよ。


潤の待つ家に早くかーえろ。




N「んじゃ、また」




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